アメリカ大学留学:経費をひも解く

今回は皆さんの質問の中で最も多いアメリカ留学の予算について考えてみたいと思います。大学進学を目指す場合、ぜひチェックしていただきたいのが希望大学のウエブサイトです。全部英文だから難しいとあきらめず、これも英語学習の一環だと思って目を通してください。

ファイナンシャルエイド(Financial Aid)か出願受付の係り(Admissions Office)のどちらかのセクションの中にたいてい授業料(Tuition)という項目が見つかるはずなのです。この数年どこの大学も毎年少しずつですが授業料を値上げしています。学期ごとの授業料早分かりシートを掲載している大学も多いのでそれをみると大体大学に支払う金額が予想できるはずです。

ただし、ここからがアメリカの大学の分かりにくいところで、支払わなければならない金額は授業料だけでは終わらないということです。例えば、新入生が授業が始まる前に参加するオリエンテーションにもオリエンテーション手数料がかかりますし、体育館や図書館など大学施設を使用するのでその施設使用維持費なども大抵請求されるはずです。そのようなもろもろの授業料以外のお金を授業とは区別してFees(手数料)と記述している場合もあります。

それに忘れてはいけないのが大学が学生に課する医療保険代金。たいてい医療保険は授業料などと一緒に請求書に加わっているはずです。大学によっては留学生は必ず大学が定める保険に加入しなければならないところもありますので、日本から医療保険も含む海外旅行保険に加入する前に学校側と確認することが余計な出費を抑えるポイントになりますね。

こんな風に書いてしまうと、アメリカの大学は授業料の他にこまごまとした手数料を加えて、支払額がとんでもなくなってしまうというイメージがありますが、そうでもないのです。授業料に全ての手数料をひっくるめてもよさそうなものですが、それをせずに一つ一つの手数料や維持費を細かく記載し学生や保護者に理解を求めている訳です。

「知らぬ間に支払う金額が増えていた」と悲鳴をあげる前に、学校側から提供される請求書の内容をチェックしてみてください。さらに間違いかなと思ったら必ず担当部署に出向いて疑問を解消することです。担当者の間違いというケースも時々生じます。

時にさまざまな部署を転々とし、疑問を聞いて回るという状況もありえますが、そうやって人間は強くなるのです。「疑問はその場で解消」を信条に頑張りましょう。

大学に支払う経費の見方が分からないという方、いつでもお問い合わせください。 mail@usccinfo.com