現地視察のすすめ

アメリカ留学に胸を膨らませて渡米してきたものの、「あれ、思っていたことと違った」そういう状況に陥る方もおります。

ちょうど春学期に合わせて渡米してきた学生の方の、現地での転校のサポートに終わったところです。かなりのばたばたでしたが、幸運なことに新しい学校へ移ることができました。3日ぐらいで全て作業を終えたことになります。

さて、どうしてこのようなことになったのか?

ホームページや書籍でも調べていた学校で、スタッフとのやりとりも頻繁に行い、渡米前はこの学校であればやっていけると思っていたのですが、実際に来てみたら、その所在地のこと、学校へのアクセス、滞在先が見つからないなど、問題がいくつかでてきました。

寮がない学校であったので、近隣にアパートをシェアして住める学生アパートシェアが多くあったり、ホームステイのシステムがあったり、というようなサポートがないと難しいとも言えます。

現地に入れば、なんとか見つかるだろうと思っていたものの、難しい状況であることに気が付くわけです。

結局今回の場合には、早いうちに「この環境では難しい」という判断を学生の方が下し、私に相談をくださったために、ぎりぎり他の学校への入学することができたという次第です。

この経験から学ぶこと:現地視察の薦めです。

ある程度候補の学校が上がってきたら、実際に現地に行って学校の環境を見て、滞在施設も確かめること。

アメリカの大学はキャンパスツアーを積極的に行い、学生や保護者の方にキャンパスを見てもらう、スタッフを話してもらう、その上で出願を決めてもらうということを奨励しています。

入学したら卒業するまで在籍してほしい。そのためには、実際に見に来て欲しいからです。

日本からアメリカへ渡る渡航費用、滞在費はたしかに数十万かかるでしょう。

でも、事前に投資する数十万円は、年間数百万円の学費・滞在費・生活費を支払う覚悟で渡米する留学を、自分にとってベストなものにするためには価値のある投資であると思います。

今年に入って、実際に現地視察をしたご家族がおっしゃいました。

「やはり実際に行ってみて良かったです」

市内に近い場所という印象があったものの、行ってみたら結構田舎の雰囲気であったことに気が付いたということ。

市内には公共交通機関一本ででられるものの、もっと都市のイメージがあったが、そうではなかったという気づきがあったそうです。

こういう気づきは大変重要です。

事前にわかっていたら、準備ができるからです。

もちろん、「路線変更」もできますし。

寮がある4年制大学に進学する場合には、多少田舎の環境でも寮から徒歩で大学に通うことができますし、生活は我慢できる可能性も高いのですが、これに対し、コミュニティーカレッジ進学の場合には住環境が大きな鍵となります。

コミュニティーカレッジ進学を考えているあなたは、通常寮はないとお考えください。

寮がある、学校所有のアパートがあるコミカレ、ホームステイの斡旋までするコミカレも中にはあります。このようなカレッジを選ぶ場合にはある程度の留学生サポートは期待できます。

コミカレはコミュニティーに開かれた学校であり、その性格上自宅通学の学生が大半であるということ。今は留学生を積極的に迎え入れるコミカレも多くなっておりますが、それでも滞在先に関しては自分で決めるのが基本です。

自分ひとりで滞在先を見つけるという場合には、余裕をもった渡米スケジュールをたてましょう。

留学スタートの時期まで1年ぐらい時間があるならば、ぜひとも現地視察を決行してください。

キャンパスツアーの申込みや、大学への問い合わせ方法についてもお気軽にご相談ください。