ニュージーランド地震被害に学ぶこと

ニュージーランドのクライストチャーチで発生したマグニチュード6.3の大地震のニュースは心が痛みます。クライストチャーチにある語学学校が入っていたビルもこの地震で崩壊し、研修中であった日本人も多く被災しました。

このような大災害はまさに忘れたときにやってくるもの。日本にいても海外にいても起こりうるもので、私たちはこの「まさかに対する対策」を考えておく必要があります。

アメリカの場合、カリフォルニアやハワイは日本と同様地震が起きやすい場所です。またその他のエリアについては地震はほとんど起こらないものの、台風、ハリケーン、竜巻、さらには山林火災などさまざまなタイプの災害が起こる可能性があります。

海外出発する準備をしているとき、あまりまさかの対応まで考える余裕がないものですが、ぜひこの機会に最低でも以下の点を確認してください。

  1. 海外旅行・医療保険への加入と、内容の確認
  2. 現地日本大使館、総領事館の所在地の確認と在留届の提出(転居の際には転出届の提出)
  3. 日本のご家族ともしもの時の連絡方法の確認(アメリカのご友人、現地エージェントの連絡先など)
  4. ご自身の電話番号、スカイプ、メールアドレスや現住所の通達

一番初めの海外旅行・医療保険はほとんどの方が加入されると思います。また学生ビザ取得の際にはこの保険の加入は義務付けられてますので、加入に関しては皆さんクリアだと思います。しかしながら、内容まできちんと確認するかはは少ないのではないでしょうか。小さな文字で書かれている保険のカバー内容。これは面倒でも必ずお読みください。何がカバーされて、何がされないのか、非常に大切なことです。

日本のご家族へご自身の連絡際を教えることは当たり前だと感じられているかもしれませんが、当たり前のことができていない場合も多いのです。ご両親にスカイプの使い方、国際電話の掛け方、また現地エージェントの連絡先など必ずお伝えください。

インターネットが普及した現在、インターネット回線で日本から海外へ電話がかけられる時代になっています。この場合日本のご家族は、指定された日本国内の番号へダイヤルするだけで、アメリカのご当人へつながるという形になります。しかも料金もぐっと抑えることができます。これだと国際電話の掛け方がわからないという場合でも安心です。実はこれは私の両親や兄弟にも利用している手段です。

もしもの時の対応方法を関係する全員で話あっておくことで、不安が少しでも解消されるのではないでしょうか。

最後にニュージーランド・クライストチャーチの復旧が一日も早く進むことを、そして現在も行方不明になっている方のご生還をお祈りします。

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