ニューヨーク大学に出願するなら

ニューヨーク大学といえば、アメリカ大学留学を志している方のみならず多くの方が知る知名度の高い大学です。日本人の方でもこのニューヨーク大学、NYUを目指す方も多いのは、頑張れば手が届くかもしれないという目標設定ができるレベルの強豪大学であるからと分析します。学士も大学院もともに人気度の高いNYUについて日本人がこの大学を出願する場合の狙いどころも含めて詳しくご紹介します。

NYUの基本情報:

学生数:総学生数およそ5万人(うち学士はおよそ25000人)

男女比率:男性およそ4割、女性およそ6割

留学生数:留学生の在籍数2015‐2016年はアメリカの大学ではナンバー1で15000人以上(2015‐2016 Open Door Report)

所在地:ニューヨーク市

学部と専攻

アーバン(都会)にある大学ながらもキャンパス内に寮がある、トラディショナルな部分ももちあわせた大学というのも魅力。学問分野も多岐にわたり、College of Arts and Science、School of Business,アート芸術系の有名なTISCH、大学院の方でもPublic Serviceの分野など有名です。NYUで象徴的なのは、複数の学問分野を総合的に学ぶ(例えば、NYU Steinhardt)、あるいはGlobal Liberal ArtsやGeneral Studiesのような興味領域を組み合わせて一つの専攻にしていくことに力を入れている点。もちろんこれは、私立リベラルアーツカレッジでの基本理念として知られていますが、でもNYUのような大きな総合大学で推奨されているということは、もっと多岐にわたって好きな分野をいくつも組み合わせて自分の専攻とできる魅力はあるわけです。大学院でPublic Serviceを専攻したい方もNYUを目指しますがこれは国連本部がニューヨークにあること、複合的にさまざまな分野に精通した教授陣から刺激をうけることができるのも大きな理由ではないでしょうか。TISCHは演劇、パフォーマンスを目指す方には有名ですが、このNYUは今やハリウッドで活躍する俳優、監督陣も輩出しています。

NYUの学費

学士でいうと1年の学費がおよそ49000ドル

寮費の1年にかかる費用はおよそ17000ドル

合計で6万ドル以上というのが1年の見込み額となります。

この経費は確かに高い。けれど、アカデミック奨学金や芸術関係ですと才能が認められれば大学からの奨学金が降りる可能性もあります。大学から提供されるスカラーシップは返金の必要がない給付型の奨学金です。また日本の学生の方は日本学生支援機構(JASSO)の貸付型の奨学金、大学院で出願する方で早くから計画的に出願をされる方についてはフルブライトの奨学金に応募するのも方法です。

NYU出願の難易度

もちろん難易度は高いのですが具体的にみると、学士の方の場合でフレッシュマンとして高校卒業後の入学やトランスファー学生として編入する場合、アメリカ式の成績鑑定の4段階評価で、3.5以上は当然あってほしい成績です。日本の5段階評価でいう場合、平均で4.5以上はあってほしいということになります。大学院生の場合には大学の成績が通常4段階評価のうち3.0以上の成績がないと出願規定を満たさないのはどの大学院でも言えます。NYUを狙う場合同様にGPAは3.5以上は欲しいところです。

英語力:

出願時に必用なTOEFLやIETLSの成績ですが、TOEFL iBTでいえば判断の目安は100といわれています。IETLSでいうところの7.5。NYUに限らずアメリカのトップ大学に進学する場合にはやはりTOEFL 100点は一つの目指す点数としていただきたいところです。NYUについていえば、100点を若干下回ってしまっても出願してみることをお薦めします。理由はTOEFLやIETLSの点数100というナンバーだけで単純に落としてしまわず大学独自の英語試験を追加で課す場合があるため。特に大学院の方では言えます。他国の留学生は攻略にたけ実際の英会話や理解力が劣っていても、100点に到達するテクニックを駆使して到達することも可能だからです。実際に入学してみて英語が話せない、理解が足りないという事実もあったらしく、NYUが持つ語学講習所ALIにて独自の英語テストやインタビューも課してくることがあります。ALIが実施する英語テストをクリアすれば合格のような、条件付きの合格を出すこともあるようです。

出願時に成績以外に重要なこと:

NYUを出願する学生は、大学も大学院も、もちろん、アカデミック的に優れた学生が出願するわけですので、そのほかに他の学生と差をつけるところは何かを考える必要があります。学士でも大学院でも必ずパーソナルステートメントをいれますが、どうしてNYUなのか?将来の短期的、長期的ゴールなど等身大のあなたの考えを述べてください。若いあなたは大きな夢を語るのは素晴らしいけれど、でも、それを具体的にどう現実のものとするかの、今のあなたの等身大のプランをいれてください。日本はこれがダメだから、アメリカに夢をも求めるというアプローチよりも、あなたが考えるアメリカで実現できることを語ってみましょう。

推薦状の大切さ:

NYUレベルの大学だと、学士の出願でも教師の方の推薦状は参考になりますが、大学院になると必須です。しかも複数必用です。他の人が評価する学生の姿というのは合否を決める大きな助けとなります。よって誰に推薦状を依頼するのか?何がその推薦文で述べられるのか?可能であれば書いてくださる方と打ち合わせを兼ねた話し合いもできるといいですね。もちろんあなたを知ってくれている方に依頼するのが一番ですが、そうでない場合もきっとあるでしょう。その場合にはできるだけ自分を知ってもらえる努力をしましょう。熱意が伝わればきっと推薦文を書いてくださる方も答えてくれるでしょう。

大学院ならばNYUのSchool of Professional Studies を選択肢にいれてみる

もし大学院でNYUを検討されている方で、ビジネス分野を学問領域に検討されている方、例えばヒューマンリソース、マネージメント、マーケティング、ホスピタリティー、スポーツビジネス、国際関係、パブリックリレーションズなどの領域を考えている方はビジネススクールではなく、プロフェッショナルスタディーズの方で出願してみるのも方法です。MBAにこだわらず、実践的な絞り込んだビジネス分野の領域を学ぶことが目的であるならば同じく修士であるプロフェッショナルスタディーズも期待する学問領域のなるのでは。また出願時の競争もフルタイムのMBAに比べれば低めとなります。

150以上分野の学問領域があるNYUだからこそ、リサーチをすれば「あれ?」この学部のこの専攻の方が将来的にいいかも、と思うかもしれません。

NYUのようなトップ大学への出願はもちろん絶対に受かるということは言えません。よって出願時は併願が基本となるでしょう。これは大学でも大学院でも言えること。大学出願(Undergraduate Admissions)の場合にはコモンアプリケーション(Common Application)という共通アプリケーションシステムを使い、同じアプリケーションで加盟している大学に同時に出願できるシステムを使用します。コモンアプリケーションを使用することで、同じようなトップ大学へ複数出願が楽になります。もちろんそれぞれの大学は、エッセイの部門においては独自の質問を追加で出してきますが、基本情報の入力は一つのアプリケーションで満たすことができるのは助かります。

NYUの学士の出願締め切りは1月1日、もし早期出願(Early Decision)でNYUに出願する場合には11月1日となります。

USカレッジコネクションはNYUをはじめ、アメリカトップ大学の出願作業に取り組む皆様のサポートを全力で行っています。これまでも多くの有名大学への合格を後押ししてきました。定期的なカウンセリングとリサーチ、出願書類の確認と指導を通して夢を実現させるガイド役になれればと思っています。

アメリカ大学出願に不安や疑問がある方はお気軽にご相談ください。

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