アメリカ大学院へ出願する留学生昨年より増加

アメリカの大学院へ出願する留学生の数が、昨年に比べて11パーセントも増加したという調査が入ってきました。この調査はCouncil of Graduate Schoolsが発表したものです。

アメリカの大学へ出願した留学生の数は昨年は3パーセントのみの増加、その前年はむしろ1パーセント減少しましたので、今回の2ケタ台の増加は2006年以来の朗報です。

世界各国からアメリカの大学を目指す留学生の中でも近年とても元気が良いのが、想像に難くなく中国です。

英語が第2外国語であるというハンディキャップにも負けず、中国からの出願は21パーセントも増加しました。

インドからの出願は8パーセントの増加、中東とトルコからの出願は16パーセントの増加で、韓国からの出願は2パーセントの増加。

ちなみに中国からの留学生の数は、大学院のみならず全体の中でもトップになったという情報が昨年の時点ではじき出されました。こういう所からも中国経済の元気の良さが伺えます。

日本人の数というのは、大学院の場合上位ランキングの中には入ってきません。ただし、当社の問い合わせの中でも少しずつ大学院のお問い合わせが増えてきたように思います。

現在大学の3年生以上であるかた、あるいはもう卒業してしまったという方は、留学をキャリアとして生かすためには、大学ではなく、大学院を目指される方が有効である場合も多いのではないかと思います。

たしかにGRE、GMAT、LSATなど、留学生のみならず全ての出願者が受験しなければならない試験の関門はありますが、それでも頑張って乗り越えられる可能性は大きいです。またこのような試験を課さない大学院や、留学生対象の大学院準備プログラムを通すこともできます。

今回の大学院への留学生出願の数が2ケタに上ったというニュースは、今後のアメリカにとっても、留学生にとってもとても良い動きだと思います。

アメリカの経済状態があまり良くないから、アメリカに行ってもという留学生からの声も聞きます。これは将来的にアメリカで就職を考えている諸外国からの学生の声です。

でも、3000以上大学機関が存在するアメリカは、やはり今もその選択の幅、魅力的なプログラムと言う点では一番ではないかと思います。卒業後の母国でのキャリアに生かすという、多くの日本人の方の場合、むしろ日本円が強い今が経済的にも学費を抑えて留学できるチャンスではないかと思います。