合格時に出す奨学金

2013年秋学期の入学を前に、アメリカの大学も3月ぐらいから合格報告が続々とでてきています。

これから5月ぐらいまでの間に最終的に進学先を決めることとなりますが、複数出願し合格を得た大学の中で、「この一校」を選ぶ決め手は何か?

お金=奨学金の多さ

これはどの学生さんも大きな決めてとなります。

大学だって、学生が併願していることは承知しておりますので、その中で自分の大学を選んでもらうために、アピールの意味でお金を付与、しかも返還する義務のない、毎年更新可能な奨学金を付与するのが、合格時のアカデミック奨学金なのです。

この合格時にでてくる奨学金は、通常合格レターの中に奨学金のオファーが一緒に入っているか、合格レターのあとに奨学金のオファーが数か月後に届くかのパターンとなります。

この合格時に出す奨学金の額が大きいのは、私立大学です。

優秀な学生さんの例を見てみますと、合格時に数千ドルはもちろんのこと、2万ドル以上の奨学金をオファーしている大学もありました。それが私立大学です。あらためて、私立大学への出願は学費が高いからといってあきらめないということを実感しています。ちなみに、もちろんこの学生さんは日本人です。留学生のための奨学金ということではなく、優秀な学生だから奨学金をいただけたのです。

成績がAレベルの学生さんで、学業以外にもアピールできる何かをもっている方は、しっかりとしたエッセイとともに早期出願することをお奨めします。

さらに、今回の出願プロセスの中で、高校の成績が平均レベルの学生さんでも、魅力的な額の奨学金をいただいた方がおりました。もっと言えばその学生さんは、額面的には1万ドルで毎年更新可能な奨学金がでたのです。TOEFLの点数が平均以上だったこと、さらに素晴らしい内容のエッセイだったことが勝因だったと私は分析します。日本の高校の先生も協力的で、学校の先生の推薦状もきっちりと書いていただけました。

アメリカの出願書類では高校のカウンセラーからの推薦状は大きな信頼性を帯びます。そのため、今回のように留学生であっても高校の先生がきっちりと記入してくれた推薦状は他の出願者と差をつける結果になったかもしれません。

出願時のエッセイも非常に重要です。「どうしてアメリカ留学なのか」「どうしてその大学なのか」「影響を受けた人物」「学業以外に時間を費やした素晴らしい経験」そんなことをきっちりと書けること。

もちろん、文法の初歩的なミスはなしです。アメリカのエッセイスタイルもしっかり勉強しましょう。

今はもう2014年秋学期の出願に向けて動き出しています。2014年秋の場合であっても、良い大学に出願したい、アカデミック奨学金をもらいたいあなたは、2014年の1月ぐらいまでには出願作業が終えられるように準備を計画的に進めていきましょう。

在籍されている高校の先生たちにも本気度をしっかりアピールして、協力を仰いでください。

英語の試験TOEFLは、受験勉強と一緒でこつこつと勉強していけばある程度の点数には至れます。大学はアメリカをお考えならば、同級生が日本の大学受験のための塾にいくように、アメリカ大学出願のためのトフル対策塾に行くのも検討してみてください。

さらには、夏休みを利用して2週間程度の短期留学でTOEFLや大学進学レベルの英語を学ぶのも効果的です。

「留学生に奨学金を出してくれる大学はありますか?」

この質問はいつもお受けします。

答えはYESです。

留学生だからということではなく、優秀な学生、大学が欲しいと思う人材には大学は奨学金を出します。

もちろん奨学金獲得には競争がありますから、早い出願、しっかりとした書類、高い成績、この3ポイントを押さえて頑張ってみましょう!