来年秋学期入学の出願プロセスが忙しくなってきました。これは大学だけの話ではありません。
むしろ、高校入学の方も、私立は大学より学生数が少ないため、早めに出願を求められます。
高校入学の方が、未成年の入学ということで、プロセスも慎重で、在籍されている学校の先生の協力も必要となってきます。
アメリカの高校進学をする際に、気を付けていただきたいことが、「高校生のはじまりの学年」が日本とは違うということです。
大学進学の前までの教育にかかる時間は12年間であることは、アメリカも日本も変わりません。
ところが、日本の場合:6-3-3制度{小学6年間、中学3年間、高校3年間)なのに対し、アメリカのそれは5-3-4なのです。つまり高校は4年間。
また学年の呼び方も、日本のように、小学、中学、高校と区切らず、小学校1年生から、グレード1、グレード2・・・・・グレード9、10、11、12と高校終了の学年まで数字が上がっていく方式となります。
ということは、日本式の高校1年生は9年生、同様に10年生、11年生、12年生が高校生活なのです。
アメリカの高校の初年度から入学したいと思った場合、日本の中学2年生が終了してから、渡米するというのが流れとなります。日本の中学を卒業してからですと、アメリカの高校では10年生に編入するということになります。
アメリカの高校は単位制です。日本の大学と同様の考え方です。
高校修了に必要な単位・科目を履修できれば卒業です。そのため、進級する場合にも、各学年の満たす単位数が取得できれば、学年はあがります。最初は英語で戸惑う留学生が、そのコースを合格できなかった場合、規定の単位数に満たなかったから進級が出来なかった場合でも、補習やサマーコースなどを利用することで、単位が履修できれば1年間をまたずに学年を上げることが可能です。
そのため、進級できない=1年遅れるということでは必ずしもありません。
高校進学にあたりSLEPなどの英語の試験を採用する高校もある一方で、インタビューで英語の理解力を見る学校、在籍している英語の先生からの意見を聞くところなど、私立高校の場合は入学基準は高校によってまちまちです。
SLEP自体が2012年から正式には廃止されていますので、今後はSLEPではなく、新たな形の英語試験を課する学校がでてくるでしょう。SLEPを主催していたETS(TOEFLやGREを提供している組織です)はSLEPに変わり、TOEFLジュニアを開始しました。
アメリカの高校出願に際しては、在籍している日本の学校長・教頭、英語・数学教師などからの評価表の記入を求められたり、保護者への質問表も当然あります。アメリカ高校留学を希望される場合には、早めに在籍している日本の学校の先生たちにも協力をあおる必要があるでしょう。