アメリカの経済誌の一つフォーブス(Forbes)で、「州外出身学生を多く入学させる州立大学トップ30校」という記事を見つけました。
州立大学は、州政府からも援助を受けておりますので、その使命としては地域住民への貢献を掲げます。大学が所在する州に税金も払っている住民は、インステート(in state)と呼ばれ、学費も州外出身者・アウト・オブ・ステート(out of state)とは別枠で、安い価格設定となっています。
アウトオブステートの学生は、インステートの学生に比べると平均して、3倍、中には5倍も高い学費を支払っているのです。
アメリカ経済が低迷し、州からの援助も年々削減される、悲しい現実の今、
州立大学がその対抗策として、アウトオブステートの学生を積極的に受け入れているというのです。
その理由はずばり、州内と州外出身学生の学費の差。お金だというのですね。
バージニア大学、ミシガン大学、UCLAなど競争率の高い大学の合格率を見比べると、州外出身学生の方が、州内出身学生よりも合格率が高いのです。たしかに、州立大学には州内出身学生が安い学費を求めて出願しますので、当然競争率も高くなる訳ですが、このような超有名州立大学が、州外出身学生の数を増やしているというは事実のようです。
さて、ここからは留学生の皆さんへも言えることです。
アウトオブステートの学生を多く受け入れているということは、同様に州外出身学生である留学生が入学できる確率も上がるということです。
全体の合格率を出しているUS Newsの大学情報を見ると、合格率15から20パーセントなどという数字が出てくる、有名州立大学ですが、以下のアウトオブステートを多く受け入れている大学には、挑戦のつもりで出願してみてもよいかもしれません。
州外出身学生(アウトオブステート)学生を愛する、アメリカの州立大学トップ30校
大学名 州外出身学生比率 アウトオブステートの学費
- バーモント大学 66% 32528㌦
- インディアナ大学 45% 28448㌦
- ミシガン大学 40% 38782㌦
- ウィリアム&マリーカレッジ 35% 34962㌦
- ジョージア工科大学 35% 25492㌦
- パデュー大学 35% 27646㌦
- ウィスコンシン大学 35% 23062㌦
- ペンステート 34% 27206㌦
- バージニア大学 33% 36788㌦
- オーバン 33% 23290㌦
- コロラド大学 32% 28850㌦
- アリゾナ大学 30% 26008㌦
- アリゾナ州立大学 27% 22320㌦
- イリノイ大学 27% 25246㌦
- バージニアテック 27% 22254㌦
- ワシントン大学 27% 27830㌦
- アイオワ州立大学 23% 19357㌦
- コネチカット大学 23% 25152㌦
- メリーランド大学 22% 26026㌦
- ジョージア大学 19% 27682㌦
- UCバークレー 19% 37338㌦
- ノースカロライナ大学 18% 26834㌦
- マサチューセッツ大学 17% 21428㌦
- ルトガーズ大学 15% 22766㌦
- オハイオ州立大学 11% 24759㌦
- UCLA 8% 35564㌦
- SUNYビンハムトン 8% 15349㌦
- テキサス大学 5% 32594㌦
- テキサスA&M 3% 23809㌦
- UCサンディエゴ 3% 22878㌦
記事抜粋:Forbes, “The Latest (Shhhh!—Secret) College Admissions Trend”