アメリカの大学に留学する手段のひとつとして、大学から奨学金をもらいながらスポーツで活躍し、学位を取得するというものがあります。プロフェッショナルな指導者や充実した施設・サポートのもと、競技も学業も全力で取り組む。アメリカ国内はもちろん、近年ではヨーロッパやアフリカをはじめ世界中の高校生アスリートが、スポーツ奨学金を求めてアメリカへスポーツ留学にやってくる傾向にあります。
大学がスポーツ奨学金を給付する目的は、優秀な学生が金銭的な心配をせず学業・競技に集中することですが、大学側もスポーツを通じてイメージやブランドの向上を図ることができるわけです。学生アスリートにとって、大学スポーツで活躍するということは、大学の代表的存在として一般学生や地元コミュニティの模範となり、なおかつプロの世界での活躍に繋げるアピールの場でもあります。スポーツ奨学金を得ることは学生アスリートにとって名誉なことであり、とても人気があります。もちろん金銭的な面でも大きな魅力です。
NCAAとは?
アメリカの大学スポーツのシステムを簡潔に説明しますと、最大の組織は全米体育協会(NCAA)で、それぞれ350前後の大学が属している3つのディビジョンと、その中に地域ごとの多数のカンファレンスがあります。ディビジョンは大学の財務的な規模やスポーツ奨学金の給付数などで区分され、上位2つのディビジョンの加盟校はスポーツ奨学金の給付が認められています。大学生アスリートの資格は、過去にスポーツで収入を得たことが無いというのが前提で、高校時代に英語や数学など所定の授業をパスして高校を卒業していること、その総合成績とSAT/ACTのスコアがNCAAの定める基準以上という規定があります。さらに留学生は、大学が定めるTOEFLのスコアを満たす必要があります。年齢制限はありません。なお、NCAAより規模は小さくなりますが、NAIAという団体の加盟校もスポーツ奨学金を出しています。
大学スポーツの主な種目は、チームスポーツではアメリカンフットボール、バスケットボール、野球(男子)、ソフトボール(女子)、サッカー、バレーボール、ラクロス、アイス&フィールドホッケーなど、個人スポーツでは陸上、テニス、ゴルフ、競泳&飛び込み、体操などがあります。NCAAディビジョン1の強豪校には、アメリカ国内や海外の(元・現役)オリンピック選手やナショナルチームの代表経験がある選手がいることも珍しくありません。
大学のコーチたちは年間を通して全米や海外の大会などに出向き、リクルートしたい選手を探します。選手が自分の試合のビデオをコーチに送ったり、大学が夏に主催するスポーツ・キャンプに参加してコーチに能力をアピールし、スポーツ奨学金を得るケースもあります。
学生アスリートが在学中に受けられるサポートは、まずスポーツ奨学金です。これはチーム(コーチ)の評価によって期待値や過去の実績、シーズンのパフォーマンス等で30~100パーセントという具合に分類されます。他にも大学により差はありますが、住居(寮やアパート)、食事、教科書や、スポンサーと提携している場合にはトレーニング・ウェア、シューズ、バッグなどが提供されることもあります。当然、給料などの報酬を受け取ることは厳しく禁じられています。
文武両道のアメリカ大学スポーツ
アスリートへのサポート体制も整っています。競技において専属のアスレティック・トレーナーやメディカルスタッフ、栄養士、スポーツカウンセラーが帯同したり、学業面では専門のスタッフにより選手ごとの個別カウンセリング、学業のアドバイスやスケジュール管理、家庭教師の手配、教授との相談などを担当するスタッフもいます。ただスポーツができれば、大学を卒業できるという世界ではありません。大学生として、合格点の成績を取っていなければ、試合に出ることはできなくなります。文武両道がアメリカ大学スポーツの基本なのです。
大学での選手生活の後は、大学院に進んで自分の興味のある分野の専門知識を深める、スポーツチームのコーチになる、スポーツのマネジメント・ビジネスの分野に進む、などがあります。留学生アスリートの場合、大学在学中に築いた競技実績・英語力・ネットワークがあれば選択肢は世界中に広がります。
日本人もスポーツ奨学金は可能
現在日本で活躍しているユース・高校生アスリートで、アメリカへのスポーツ留学に興味がある方は、スポーツ奨学金を検討してみてはいかがでしょうか。特に日本人の得意な種目(野球、バレーボール、テニス、水泳など)はスポーツ奨学金を得て活躍できる可能性が高い種目ですし、スポーツ留学はプロスポーツ選手を目指す場合だけでなく、アメリカの大学の充実した環境の中に飛び込み、英語力や国際的な人間性を磨く絶好の機会になるでしょう。また、日本で将来競技を続けていく環境が充分でない種目や、自分のスポーツの能力を活かして海外の大学で学位を取得したい、という方にもおすすめします。
USカレッジコネクションは、学生の方ひとりひとりのニーズを把握しながら、オリジナルのスポーツ留学プランをご提案し、大学のコーチたちへアプローチをかけます。アスリートとしてアメリカの大学で競技をするためには、大学への出願と、NCAAへのアスリートとしての出願の二つをクリアする必要があります。アメリカの高校生は、所属スポーツチームのコーチが積極的に大学進学のサポートをしますが、日本にいるとそれができません。当社のスポーツ留学サポートにお任せください。奨学金獲得サポートも行います。
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