アメリカには3000以上もの大学機関が存在します。いくら大きなアメリカだからとは言っても3000という数はどの国と比較しても突出していると言えます。私立、公立を含めアメリカの大学機関はそれぞれの大学を学生たちにアピールすべく日々しのぎを削っているのがこれでご理解いただけると思います。
大学を選ぶ学生の立場でいうと、3000以上ある大学からどうやって自分にあう大学を選ぶかというのが重要なポイントになります。3000もあれば必ず自分にベストな大学はどこかにあるはずなのですが、それを見つけ出すのが一苦労ですね。さて今回からは私のこれまでの経験やアメリカニュースをチェックする中で気になった大学をご紹介していきたいと思います。皆さんの学校選びの参考になればと思います。
マヤ・アンジェロウという方をご存知でしょうか。アメリカを代表する詩人であり、クリントン大統領の就任式で自身の詩を披露した初めての黒人女性でもあります。また市民権運動にも力をいれあのキング牧師やマルコムXとも親交があった方です。そのマヤ・アンジェロウが教授としてアメリカ学の学部で不定期に教えている大学がノースカロライナ州にあるリベラルアート系大学のウェーク・フォレスト大学です。ちなみにこの大学のすごいところは、正式に大学の教育を受けたことのないマヤ・アンジェロウに対して教鞭をとることを依頼していることです。マヤのこれまでの作家、詩人としての偉業を大学の学位を取得していることと同等であると判断してのことなのでしょう。ちなみに大学からはマヤに対しオナラリー・ドクター(Honorary Doctor)名誉学位が贈られていますので、実際に大学院を修了して博士号を取得していないマヤ・アンジェロウですが、学生は彼女をドクター・アンジェロウと呼ぶわけです。学生の立場から言えば、今も現役で筆をとり、キング牧師と同じ時代を生き活動していたマヤから実際に学ぶことができるのは貴重な経験であるといえます。現在82歳のマヤ・アンジェロウですので頻繁に教鞭をとるということはないようですが、大学のウエブサイトを覗いてみると大きなイベントなどには招かれて学生にむけてスピーチなどもしているようです。日本の大学で黒人文学などを専攻、あるいは興味があるという皆さんはマヤ・アンジェロウに会う、あるいは彼女と話をするというのを目的にウェークフォレスト大学に留学するのもありかもしれません。でもそれを目的にするならば、行動は迅速に。
ウェーク・フォレスト大学について、あるいはアメリカの大学についてもっと知りたいという方はお気軽にU.S.カレッジコネクションまでご連絡ください。それでは今年も皆さんどうぞよろしくお願いします。