GREテストスコア送付方式が変わりました

アメリカの大学院に出願を目指している方にとって、TOEFLよりもさらに苦労するのがGREテストです。GREはアメリカ人、留学生問わず、大学院出願する学生全てが提出するもので、希望する学部が提出を要求している場合には避けては通れないものなのです。

語彙力・思考力と問うVerbal、数学力を問うQuantitative、  クリティカルシンキングと文章力を問うAnalytical Writingの3つのセクションから構成されるのがジェネラルGREです。これまでは過去のスコアも履歴として表示されてしまうために、点数が悪い場合にもそのまま大学側に送られてしまいます。そのために、しっかり勉強してからテストに臨む。やみくもに受験しないなどというアドバイスもされていました。

2011年にジェネラルGREの内容が改善され、スコア方式も変わったことにともない、運営しているETSはさらなるアップデートということで、2012年の7月からテストスコアを「選んで」送るという新サービス、スコアセレクト(ScoreSelect)を開始しました。改善点は:

試験受験時にスコア送付を指定する際に以下の選択の中から選べます(4校まで無料)

  1. 受験した時の試験結果のみ指定の大学に送付する
  2. これまでの履歴とスコア全てを今回のスコアとともに送付する

試験の後にあらために大学に受験スコアを追加で送付する際には以下の選択の中から選べます(有料サービス)

  1. 最も最近の試験結果のみを指定大学に送付する
  2. これまでの履歴とスコア全てを指定大学に送付する
  3. これまでの試験履歴の中で、一つか、複数の受験日のスコアを指定大学に送付する

この変更によって例えば、「はじめにうけたさんざんなテスト結果を履歴から抹消して、最近の最も良いスコアのみを送る」という希望はかなえられることになります。ただし、このスコアセレクトは、セクションセレクトとは違いますので、各セクションのベストスコアを送付するということではありません。

スコア送付の新方式は確かに、これまでの方式に比べますと学生を配慮した改善点ではあるなと感じました。さらに過去5年以内に受けた試験であればスコアセレクトを利用することができます。

GREのスコアセレクトについてはETSのウエブサイトをご覧ください。