アメリカの医療保険:Deductible

7月も末になりました。

アメリカの大学に入学準備に追われている方もいらっしゃるでしょう。

最近はカレッジや大学進学の場合、「必ず学校が提携している医療保険購入のこと」と規定するところが増えてきました。

料金的には、日本から購入する海外旅行保険で医療保険も含めれているものに比べると安いのですが、学校が紹介する保険はアメリカの医療保険です。そのためルールも一般的なアメリカの保険のルールに従うことになります。

そこで注意していただきたいのが、Deductible (英語的に発音するとディダクタボー)免責というもの。

わかりにくい言葉ですが知らないと、「どうして~!保険適用されないの!」と怒りに燃えること間違いなしだからです。

通常多くのアメリカの医療保険にはDeductibleが存在します。

これは、医療保険が適用されるまでの自己負担の額面ということ。つまり、

もしDeductibleが500ドルの保険プランであるならば:

500ドルにいたるまでは自己負担、その金額を超えてからはじめて保険が適用されるわけです。

しかもこの免責額をクリアしたあとからは、Co-Pay (コーペイ)などということもでてきます。

つまり、Co(共に)Pay(支払う)ということで、Co-Pay 20%のプランであれば、請求額の20%を自己負担、80%が保険適用ということになります。

やっとDeductibleの自己負担がクリアできたと思っても、そのあとも完全に保険が適用される訳ではないのです。

留学生用の保険の場合、Deductibleの最高額が規定されていて、留学生が多額の医療費に振り回されることが無いよう配慮されています。

でも保険の内容をみると、例えば:

Deductible $40 for each visit

この場合、料金の40ドルは自己負担。つまり40ドルまでの料金は必ず自分で払う必要があります。

Office Visitというものは、アメリカでは基本的にお医者さんとあって話をすること。なんの治療もしなくとも料金は発生します。これにもDeductibleは適用されます。

私も、5分間もかからなかった医者とのフォローアップの面接に75ドル支払いました。まだ免責額を満たしていないからです。

日本と比べると、まるで考えられないシステムがアメリカの医療保険です。

アメリカの医療費は高い。これは心の準備として覚えておいてください。