アメリカ留学を志す皆さんの中でも、もうすでに合格書類を手にし、今年の秋学期、8月渡米に向けて着々と準備を進められている方も多いと思います。
この時期すでに渡米が決まっている皆さんから質問をいただくのが、保険の購入についてです。アメリカで病気にかかってしまったときにその医療費がカバーされる医療保険は最低限留学生が加入しなければならないものです。
「アメリカのカレッジや大学に長期間留学する際にはどんな保険を購入すればよいのですか?」という質問には、いくつかの答えがあります。
- 日本から海外旅行保険を購入する。AIUなど大手の保険会社は留学生用の海外旅行保険を提供しています。日本から海外旅行保険を購入するメリットは、疾病以外にも、盗難や、例えばアパートでご本人の過失により火災を起こしてしまった際の個人賠償、所持品の紛失などもカバーされるということです。日本語での電話サービスがあるのも嬉しいところです。ただし、料金はその分高くなります。
- 学校が紹介する保険に加入する。学校が紹介する保険は医療と緊急一時帰国・避難のみの保険となります。学校によっては、外部の保険を購入しても、学校が定める保険を購入しなければならないという所もありますので、日本からの海外旅行保険を購入する前に、学校が外部からの保険を認めるかどうかを必ず確認してください。料金的には、医療保険のみですので、海外旅行保険に比べると基本的には安くなります。ただし、学校によっては料金が割高の場合もありますが。
- アメリカの保険会社が提供する留学生医療保険に加入する。内容的には学校が紹介する医療保険も、アメリカの他の保険会社が提供する留学生医療保険も変わりはありません。ではどうして3番を選択するのか?ズバリ料金です。何らかの医療保険に加入していれば、学校のものでも、外部のものでも構わないという学校であれば、リサーチをして料金の安い会社のプランを選ぶ価値はあります。例えばISOの留学生保険は学生の年齢にもよりますが、月々30ドル程度からのプランが提供されています。ということは、年間で360㌦程度の保険料も可能であるということになります。オンライン上で購入ができますので、クレジットカードさえあれば渡米前に購入することができます。
学校によっては選択肢なく、2番、学校割り当ての保険を購入する必要がある場合もありますが、それ以外の場合には、各保険を比較しながら一番自分にあったものを購入するようにすると良いと思います。
医療保険を購入したら、その保険内容を熟読してください。小さい文字でびっちり書かれていますが、内容を把握しておくことは重要です。保険が100パーセント料金を補てんする訳ではないからです。通院した場合、ご自身が払う料金(Co-Pay)は全体の何パーセントなのか、一定の料金に達するまでは、ご自身が負担しなければならないDeductibleはいったいくらなのかなど、知っておかなければならないことはいくつかあります。
また救急病棟の負担は、昼間の予約を取ってのオフィス訪問よりもかなり割高になります。負担の割合も必ず確認してください。
さらに、日本では病院に足を運んだその場所で、保険の内容確認と支払いが行われますが、アメリカは後日病院やオフィスより請求書が届きます。請求書の内容に疑問を持ったら遠慮せずにカスタマーサポートに電話すること。間違って内容が入力されていることなども多いためです。
気づいたもの勝ち、言ったもの勝ちのアメリカなのです。