アメリカ高校留学その2:必要書類

今回もアメリカ高校留学について。

今日は、高校出願の必要書類をご説明します。まずその前に、アメリカの高校は何年間でしょう?

答えは4年。

大学に入学前までの教育年数は、12間に代わりはありませんが、日本が小学6年、中学3年、高校3年に対し、アメリカは小学5年、中学3年、
そして高校4年の、合計12年です。

そのため、もしアメリカの高校初年度から留学したい場合、日本の中学を卒業せず、2年生を終了した時点でアメリカの高校進学ということになります。

少しややこしい話ですが。

日本の学生さんの場合、多くはやはり、中学を卒業したあとに、アメリカの高校の2年目、10年生に編入するというのが多いです。

ということで、アメリカの高校の出願書類について。

1、アプリケーション。
大学出願との違いは、学生情報に加えて、保護者への質問や、保護者情報も詳細に記載する必要があります。

もちろんこれは未成年の学生の出願書類ですから、保護者も積極的にかかわるのは理解できます。

またキリスト教系の私立学校の場合、大学よりももっと明確に、宗教について、神様についてどう感ずるかという質問にも答えることが多いです。

アプリケーションの最後には、学生本人による、エッセイの課題もあります。

大学出願に比べると、しっかりとした文章というよりも、自分らしさが出る、正直なエッセイを求めていると私は思います。
学校によっては、手書きで、「自分の言葉で」書いてください。そういうリクエストをするところもあります。

2、中学や高校の成績表
英文で未開封の成績表(厳封)を送ります。

3、学校からの推薦状
さらに学校側の協力が必要になってくるのが高校で、学校側からの推薦状が通常必要。推薦状というよりも、学校側からの学生評価といったほうが正確でしょうか。日本の通信表についてくる、教師のコメント。そのような現場の声を、聞きたいということです。
通常は校長から1通、さらには、英語と数学の教師からも一通ずつ、必要な場合もあります。

これは英語での記載ですが、日本の学校は通常、学内の英語の先生が翻訳してくださいますので、時間に余裕をもってお願いしましょう。

4、英語力を示すテストスコア
大学出願でいえば、TOEFLやIELTSに当たるものです。高校の場合、「このテスト!」と決まったものが今のところまだないです。

というのは昔は、SLEPという中学・高校入学用のテストというのが、一般的でしたが、今はこのSLEPが廃止されてしまったからです。

これに代わり、TOEFLジュニアや、iTEP SLATEというテストを求める学校がありますが、SLEPに比べると、まだテスト会場が少なかったり、開催期日が限られていたりと、少々不便です。

私立高校と中心として、語学プログラムをもっている学校については、英語の試験はいらないというところもあります。

英語の試験があるないにかかわらず、授業は英語で受けることにはかわりませんので英語対策はしっかり行いましょう。

5、面接
多くの高校は、面接を行います。アメリカ国外に住む留学生には、スカイプでの面接が課されます。

時間自体は長くはありませんが、どうしてアメリカの高校に入学したいか、将来の夢などが聞かれます。面接対策もきっちりと、行いましょう。

以上が高校出願の必要書類、および要求されることですが、最後に、出願の注意点。

高校は、夏休みに入ってしまうと、出願担当のスタッフも、毎日は学校に来ない場合が多いので、秋学期の入学を希望する場合には、出願プロセスは夏休み前、5月中には完了させて、学校からの受け入れ書類や、ビザ申請に必要な、I-20も入手しておくことが賢明です。

6月に入ったら、あとは、自分の側で、ビザ申請の手続き、渡航手続きを残すのみにできることが、ベストです。