高校卒業せずにコミカレ進学する

今日はこれまでもちょこちょこお話したことがある、コミカレで提供されている、高校終了プログラムについてまとめてお話したいと思います。

前回までは、高校留学についてお話してきましたが、今日は、高校ではないが、高校生が利用できるプログラムということになります。

高校終了プログラム。英語でいうと、High School Completion Program

Fast Trackと呼ぶところもあります。速いという意味のFASTを使っております。

ではどうしてFastなのか?

コミカレでのアソシエートディグリー(準学士)を取得している2年間で、高校終了認定も受けてしまうというもので、その州の高校終了資格と準学士が一気に取得できる。

だから速い。Fastであると。

日本で高校1年生を終了した方が、このコミカレの高校終了に入ったとします。

例えば1年間語学講習をフルタイムで受けたあとに、コミカレの正規プログラムに入ったとしても、計算上は、そのあと2年で準学士を取得して、4年制大学に編入して2年で大学を卒業できれば、日本のお友達より1年ぐらい早く、大学を卒業できるかも。

少し最初に時間がかかったとしても、結果的に日本のお友達と同じ時期に卒業することは、可能になってくるという訳です。

出願する資格としては:

  • 16歳以上であること。
  • 高校を終了していないこと。
  • 高校を始めていること。

留学生の場合には、自国で高校といわれる教育機関で、最低でも1年間の授業を履修していること。

つまり、日本の高校1年生は終了していること。今現在高校2年生ぐらいが理想的。

この高校終了プログラムについては、全米のほとんどの州のコミカレで提供しておりますが、留学生にも門戸を広げているのは、今はワシントン州。

シアトルエリアをはじめとして、ワシントン州で留学生を受け入れているコミカレであれば、多くが高校終了を留学生にも提供しております。

未成年の学生も多く入る、高校終了プログラムですから、そのような受け皿があるカレッジでないと難しい。

さらには出願の際に世界からの成績表の評価の必要もでてくる。

そうなると、すぐにすべてのコミカレが飛びつくのはやはり難しいという現状。

その点、ワシントン州のコミカレについては、独自に付属の語学プログラムをもっているところも多く、ホームステイプログラムも独自で運営しているところもある。積極的に留学生を受け入れている。

そのため、受け入れ先としては適しているのです。

また、ワシントン州のコミカレは、もちろんワシントン州内の大学との進学提携、さらにはカリフォルニア州の大学とも進学提携をしておりますし、コミカレの特性として、ここから全米の4年生大学どこにでも進学できることには変わりはないので、まずはワシントン州内からはじめてその後各地に、動くことは可能です。

最後に、この高校終了プログラムの注意点。

すべての人にお薦めするというものではない。
ということ。

高校終了プログラムに入ると、高校認定をいただくための勉強が追加されてきますので、学ぶ意欲のある、きっちり自分をもっている方。

コミカレは高校ではありませんので、クラブ活動とか、学生同志の高校らしいイベントは、ないです。

18歳未満の学生さんの場合には、18歳にいたるまでは滞在は必ずホームステイでと義務付けるコミカレが大半です。
やはり、未成年者が一人でアメリカにいらっしゃるわけですので、はじめは後見人のような立場の方がいて、ホームステイで守られた生活をすることを要求していることが多いです。

高校進学か、コミカレ進学か。
違いをきっちり理解し、学生の方の適性を見たうえで、ベストな選択をして欲しいと思います。