アメリカ留学:シカゴの魅力

シカゴ風景
シカゴ市内:"National Geographic"より

今日から留学先の候補としてご紹介したいアメリカの都市をシリーズでご紹介していきたいと思います。ロサンゼルスやニューヨーク以外にも留学先として考えていただきたい都市がアメリカにはたくさんあるのです。

1回目はシカゴ。シカゴはロサンゼルス、ニューヨークに次いでアメリカで3番目に大きな都市ということはご存じでしょうか。それなのに、なぜかシカゴは日本人にとって留学先の候補としてあまり上がってきません。

シカゴは大都市という性格上、ニューヨークと似ていて、それだったらニューヨークに滞在と考えられるのかもしれません。でもニューヨークとは確実に違った表情を見せてくれます。まず、ダウンタウンの目の前に広がるミシガン湖の風景。街の真ん中にビーチがあって、夏になると水着姿の住民や観光客がビジネス街を横切っていくのも面白い風景です。また、「ニューヨークに比べると建物の一つ一つが大きい」ということもニューヨークに住む人々は口にします。中西部らしく、少し広々とした感じであるのでしょう。

留学生にとって魅力的なのは、シカゴ市内にある大学の数の多さです。シカゴ大学やノースウエスタン大学、イリノイ大学といった有名校の他、イリノイ工科大学、ロヨラ大学、デュポール大学、ルーズベルト大学、コロンビアカレッジなどなど合計で20校ほどの公立、私立の大学がシカゴ市内に所在しています。シカゴ市外に範囲を広げるとその数は2倍、3倍にもなります。各大学ともユニークな専攻や歴史をもっていますので、多くの学生たちは州外からこのシカゴにやってくるのです。

例えば将来的に正規留学をお考えの方が、まずは事前の語学講習の場所としてシカゴを選んだとします。そうするとシカゴを離れずとも、希望の進学先を多くの候補の中から選ぶことができるということになります。

進学先の選択肢が多いというのは実に魅力的です。

さらには留学中の生活のしやすさも利点です。シカゴはマンハッタンに似ていて、公共の交通機関が発達しています。列車やバスを使えばどこにでも移動できますし、その料金はマンハッタンの交通機関より若干安いです。

都会ですので、日本食も簡単に手に入るというところは長期の滞在者にとっては嬉しいことです。またニューヨーク同様さまざまな国からの移民者も多く、多国籍の料理も味わえます。ダウンタウンにはいろいろな国の料理を振る舞うレストランがひしめき合っています。これは中西部にはめずらしい光景です。

シカゴの難点はと言われれば、「寒く、長い冬」という一言につきるでしょうか。風の町というニックネームもあるシカゴはミシガン湖からの風が冬は体感温度を更に下げます。でも、日本で冬を経験している皆さんにとってはこの冬も乗り越えられるものであると思います。雪を見たことのなかったカリブ諸国やアフリカからの学生たちでさえも、シカゴの冬を乗り切り、卒業後もシカゴにとどまっているのですから。

寒さの難点を差し引いても、シカゴは十分に魅力のある都市ということなのです。

これから訪れるシカゴの夏は、一見の価値ありです。市内の公園では毎週のように無料のサマーコンサートが開催され、人々は大いに盛り上がります。

これまでは観光で何度もロサンゼルスやマンハッタンに足を運んでいるという方は、一度シカゴを訪れてみるのも良いかもしれません。シカゴを訪れた際には経験として「シカゴスタイル」のピザをご試食くださいね。どんなピザかは今あえて説明はしません。見てのお楽しみです!