留学と奨学金の関係

アメリカ大学や大学院留学を考える場合、大学からいただける奨学金の可能性を必ず検討していただきたいと思います。「奨学金を獲得するのは難しいことだと聞きました。」とおっしゃる方がおります。たしかに大学から奨学金を受けることは、ただ待っていてはだめです。けれど、やるかやらないか、知っているかしっていないか、これが大きな分かれ道であると、思います。以下にそのポイントをご紹介します。

1:アメリカ留学で大学からいただく奨学金は、すべて給付型である

日本の方からのお問い合わせでいつも質問されるのは、給付型ですか?貸与型ですか?という奨学金についてのお問い合わせです。英語においてScholarshipスカラーシップとは、給付型なのです。利子や返却を期待せず、優れた学生、欲しい学生に、その大学を選んでいただきたい気持ちを込めた資金サポートなのです。日本語の奨学金はときにローンとほぼ同義で使われたり、教育ローンよりは条件が良いという意味で貸与型の奨学金という言葉を使われているのかと思いますが、本来スカラーシップ、奨学金は給付型なのです。

2:出願時に金額がでてくるアカデミック奨学金にもいろいろある

大学に出願して合格したときに、合格、それに加えてこれだけの奨学金も出します、というオファーがでてくるのが一番わかりやすいタイプの奨学金申込みとなります。通常出願時にもらえる奨学金は出願時に提出するアプリケーションやエッセイや高校の成績などをみて奨学金額も決まり、奨学金用の申込みもしないパターンが多く、手間はかかりません。出願時の書類でもって決まるので、やはり成績が良い学生、エッセイの内容が良いなどが判断材料となります。ただし、大学によっては一定の成績(4段階評価の3以上とか、2.8以上とか)があれば一律一定額の奨学金が出るパターンもあります。成績以外にも寮に1年は住むことが条件とか、最初の1学期は合格した全員に奨学金を付与し、それ以降継続を希望するためには大学のイベントのお手伝いや、地域ボランティアを一定時間することなどを条件にする大学もあったりします。重要:必ずしもトップの成績でなくとも、アカデミック奨学金が出る場合もある。

3:大学院の出願については、奨学金はもっと当然のこととして考える

アメリカの大学院に出願する最低ラインの成績は、4段階評価で3以上、B平均以上の大学の成績を保持していることです。つまり出願者全員が優秀学生のカテゴリーに入っているのです。あとは、大学院側の判断で奨学金が付与されます。教授のお手伝いをするアシスタントの仕事をするかわりに学費割引がでたりすることもあります。出願時だけではなく、入学後も学部の判断によって奨学金付与の可能性がでてくるのが大学院です。私も2年目からは学費は半額となりました。

3:スポーツや芸術などに優れた学生にも奨学金は出る

学業以外でも、スポーツや芸術に秀でた学生には奨学金がでて大学に入学できるケースがあります。この場合、スポーツは大学のスポーツ部のコーチからの勧誘があってはじめて成立するものですし、ダンス、アート、デザインなどの芸術系については、大学への合格に加え、その専攻内での審査を受けたうえ評価された場合に奨学金が付与という形になります。このパターンについてはもちろん才能に対しての評価ということになります。ただしスポーツだけ、芸術だけが秀でていても大学には入学できませんので、その大学に合格するだけの成績は保持していないといけません。

奨学金を狙うためには、もちろん、大学に合格できるだけの成績と英語力は必要です。しかしながら、それ以上でもそれ以下でもないという気持ちでいて欲しいのです。

もちろん、トツプ中のトップの大学は、お金がいくらであっても入学したいという学生の方は多数おりますが、それ以外の大学については、自分の大学にとって利益となる学生には積極的に奨学金を出しますというところも多いのです。州立大学ですと、州内出身価格(インステート学費)を留学生にも適用して、州外出身価格(アウトオブステート)学費よりかなり抑えた学費で在籍できる場合もあります。留学生でもその州の出身者でなくとも、大学が定める規定をクリアすれば学費を抑える方法を適用していただける場合もあります。

奨学金の情報はどうやって入手するか?

留学生を積極的に欲しいと思っている大学は、留学生の出願情報について記載しているウエブページに奨学金情報を掲載します。留学生がお金の情報に敏感なのは当然なので。

  1. International Admissions
  2. Tuition and Scholarship

このあたりの単語を意識して、大学のウエブサイトを検索してみてください。

フルスカラーシップといって学費全額を出してくれる大学まで期待しない。もちろんブラインドアドミッションといって、学生の資金的状況を一切見ないで、出願者の成績や書類のみで合否をきめ、それで合格した学生については資金的サポートをしてでも入学をさせるというシステムをとっている大学はあります。でもこのブラインドアドミッションで合格するのは非常に狭き門なのです。ここについてのみいうのであればたしかに、フルスカラーシップを取ることは難しいのです。

全額を狙わず、支払いの助けとして奨学金を使用したいというアプローチであれば、奨学金を出す大学というのはもっと広がります。

さらに入学後にも、大学生としての成績が好成績を保持し続けたり、大学にとってプラスとなること、何か貢献をしてくれることがアピールできればさらに奨学金が付与されたり(この場合には奨学金申込みが別途必要になるケースも多いです)もあります。

留学先の大学からでる奨学金は決して手が届かないものではないのです。

USカレッジコネクションの出願サポートはこのような奨学金獲得も視野にいれた総合的な出願サポートを行っています。奨学金を出す大学をご紹介するからその分の追加料金などということも一切いたしません。なぜなら、奨学金をいただけるような素晴らしい出願書類を作り上げるサポートは、USCCが通常行っている当然のサポートだからです。

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