2017年春、悲喜こもごものシーズンです。この春、「アメリカのコミカレからスタートしてみよう」と決意された方、アメリカのコミュニティーカレッジから、2年後の有名大学への編入を目標と定めた方からのお問い合わせをいただいております。
もし日本とアメリカの大学を同じように視野に入れていて、この春、やはりアメリカへの大学入学を目標に、まずはコミカレ入学という進路を決定された方。2017年秋学期からのスタートもコミカレであればまだ間に合うのも事実です。でも勝負はここ数か月です。どこの場所に行くか、どのコミカレに進学するかは、皆さんの現時点の英語力と、編入の希望、予算を図りにかけて決めましょう。注意点をいくつかご紹介します:
「編入率の高いところ」の算出は難しい。
「編入率が高いコミカレを教えてください」ということを開口一番に聞かれる場合があります。でもこの回答は非常に難しい。なぜならばコミカレはいろいろな学生がいろいろな用途でもって入学し、出たり入ったりしているのだから。何かの理由で数科目のみの履修が必要だから在籍している学生、編入を目的とせず成績向上を目的としている学生、仕事の合間をみて長期間かけて在籍している学生。いろいろです。全体の学生における4年制大学への編入率は実は正確とは言えないと思うのです。アメリカのコミカレの基本概念は、From here, Go anywhere. ここからどこにでも飛び立てる。つまりアメリカ国内の4年制大学への編入はできるというのが前提なのです。
ロケーション、ロケーション、ロケーション
所在地、都市がコミカレ選択において重要なカギとなります。コミュニティーに開かれたコミカレは、「近所に所在する」便利さが特徴です。だからこそ、どこに所在するかを慎重に選ぶ。最初は車は持てないであろう留学生がそこそこ便利に比べる場所=一人歩きができる場所、あるいは、地方であっても寮があったりして最低限学校には通い易いロケーション。寮生活とはいってもアメリカ食を毎日口にするのは正直日本人にはつらいところもあります。そんなとき友人につれてもらってでも立ち寄れるアジア系のスーパー(日本食材店であればベスト)があるか、空港に近い場所なのか、など、あなたの重要視する生活環境を満たす場所であるかでコミカレを選んでいくと、だいぶ絞り込めます。また、将来4年制大学として考えている大学が現時点で名前が挙がるのであれば、同じ州にあるコミカレを選ぶと単位移行の点でも有利です。
留学生サポートの充実
これからおよそ2年間コミカレの学生として生活することを考えると、何かあったときに頼れる、ガイダンス役として導いてくれる留学生オフィスの役割は重要です。前述したようにいろいろな学生がいろいろな目的でもって在籍するコミカレですので、留学生のニーズを理解して、英語や文化の違いで誤解しがちなアメリカ生活を正しく導いてくれる留学生オフィスのアドバイザーがいるかどうか。どうやってそれがわかるのか?留学生オフィスのウエブサイトを探してみてください。ちゃんと出願のプロセスを説明し、問い合わせ先も明記してあり、在校生用のサポートの案内などが記載されているかどうかだけでも、だいたい想像できますよ。在日本アメリカ大使館が主催するアメリカ留学フェアなどに顔を出しているコミカレであれば、安心できます。それだけ学校をあげて留学生が欲しいと思ってくださっている証拠なのだから。
学費や生活費
そしてやはりお金。コミカレはどこも安いのは事実ですが、州や都市によっても数千ドル合計で違います。節約を狙いたい場合にはやはり学費を見比べることも重要です。が、お金だけでコミカレを選ぶのはお勧めしません。だからあえて4番目にもってきているのです。なぜなら、数千ドルの違いがあったとしても、留学生サポートや場所環境が良いコミカレにいくことが長い目でみれば、卒業まで在籍して成功する留学に導く要因となるのであれば、これは結果的には価値あるものなのですから。安いコミカレにいってはみたものの、生活環境が合わず、都市に引っ越す学生さんも多くいるのも事実。お金は重要なポイントではあるものの、全てではないことを理解しましょう。
このような観点でUSカレッジコネクションがいいなと思うコミカレは、USCCが注目するアメリカ大学リストにもコミカレの項目の中に掲載しています。
2017年の秋学期、クォーターでアメリカのコミカレに入学を希望される方は目安として5月ぐらいまでには出願を終わらせましょう。締め切りが設定されていないカレッジであってもビザ申請の時間を考慮するとやはり5月ぐらいまでには出願しておくと安心です。クォーター制度のカレッジの場合には秋学期の始まりは9月末なので、6月でも十分に間に合いますが。
アメリカのコミカレ出願に興味がある方はまずはご気軽にご相談ください。