夏休みを利用しての短期アメリカ滞在の皆様からのお問い合わせが増えています。90日以内でアメリカへご訪問の方は、ビザを必要としない観光滞在の身分で渡米することが可能です。
英語ではVISA Waiver(ビザ免除)といいますが、一つ気を付けなければならないのは、2009年の1月よりビザ免除でアメリカ入国予定のすべての方が事前に電子渡航認証システム、ESTAのウエブサイトからオンライン上で渡航認定を受ける必要があるということです。
ESTAへの登録をせずに空港へ向かいますと、搭乗を拒否されますので事前に必ず登録を行ってください。
以前アメリカへ旅行された方はご存じだと思いますが、これまでは搭乗時の飛行機の中でI-94という出入国管理カードの記入をして、入国審査を受けていました。ESTAのウエブサイトで事前に入力する情報は、お名前、ご住所、パスポート番号、パスポートの有効期限など、内容的にはI-94に記入する内容となんら変わりはありません。渡米時のフライト情報や現地の滞在先などもESTAの登録で聞かれますが、これはわかっていれば入力すればよいというもので、記入の義務はありません。
これまではI-94を通して渡米してきてからしか入力していなかったアメリカ訪問者の情報を、事前に把握することでより安全なアメリカを目指すという考えがESTA導入には込められていると思います。
ESTAを説明しているUS Customs and Border Protection (USCBP)のホームページは多言語での説明も行われています。良く聞かれる質問(Q&A)などをお読みになり、落ち着いてオンライン登録を行えば難しいことはありません。記入は全て英文になります。登録にあたり、手数料が現在では14ドル必要でクレジットカードでのお支払となります。
ESTAは一度登録しますと、2年間有効。つまり2年以内であれば、次回同じくビザ免除で渡米の際には登録の必要はありません。ただし、2年以内にパスポートが切れる場合、お名前などが変わったことで新たなパスポートを入手された場合などは、その時点を持ってESTAは無効となり、再度申請をする必要があります。
この夏渡米予定がある方は、前にESTAを申請したのがいつだったかご確認ください。また初めての方は、渡米が決まった時点で航空券の入手をまたずにESTA入力をするのも問題ありません。忘れる前にやってしまった方がよいかもしれませんね。
ESTAのウエブサイトはこちらから:https://esta.cbp.dhs.gov/esta/ (日本語での説明を見るには、ページ上部の言語選択で日本語を選ぶ)