アメリカのソーシャル・セキュリティー・ナンバー (SSN)

SSN
ソーシャル・セキュリティー・ナンバー(SSN)カード

今日はアメリカ生活では非常に重要なソーシャセキュリティーナンバーについてお話します。よくソーシャルセキュリティーナンバーは略して、エス・エス・エヌ(SSN)と呼ばれます。9桁の番号と言ってしまえばそれまでですが、アメリカで生まれ、そして労働する人々にとってはこのSSNが大きな意味を持ちます。アメリカで合法的に就労している人々はSSNがなければ賃金を得ることはできません。SSNは一人一人が異なる番号を持っており、この番号によって国税や州税の支払い義務のデータ入力、さらには厚生年金の支払いの帳簿もSSNによってデータ入力されているためです。SSNは各都市のソーシャルセキュリティーオフィスにて入手の申し込みをすることができます。F-1やJ-1ビザで一時的にアメリカに滞在している外国人にとってSSNは労働するときにのみ必ず必要になりますが、労働以外の理由でSSNの発行はできません。その証拠に留学生として一時的にアメリカに滞在している人のSSNカードにはValid for Employment Only(労働にのみ有効)というひとことが付け加えられているはずです。とは言っても一人一人が異なる番号のSSNは個人を見分けるID番号がわりに使われる場合も多くあり、SSNを持たない人々は不便な経験をするかもしれません。アパートを借りる、銀行口座を開設する、携帯電話を購入するなどさまざまな場面でSSNを聞かれることも多いと思います。ただし留学生対応で、SSNがなくとも銀行口座開設ができたり、自動車免許の申し込みや携帯電話の購入も可能になっています。また近年このSSN番号を非合法に入手し犯罪に使う悪質なケースも増えており、SSN番号を提示しなければならない状況は少なくなりました。ちなみに、SSNは皆それぞれ違った番号のため、誰かのSSNを入手することでその人の個人情報、金融情報なども盗むことが可能なわけです。もし労働のためにSSNを入手することが出来た場合には、以下のことに気をつけてください。

1.SSNは安易に電話やメールなどで教えない。

2.メールでSSN番号を聞く業者や会社は絶対に信用しない。

3.SSNは普段は持ち歩かず、安全な場所に保管する。

持っていれば確かに便利なSSNではありますが、取り扱いには細心の注意が必要です。