日本の大学からアメリカ大学編入の注意点

アメリカのコミカレとユニバーシティーの違いについて、前回は詳しくご紹介しました。今回は、日本の現役大学生の方がアメリカの大学へ編入・進学する場合の注意点について詳しくご紹介したいと思います。

大学レベルの教育を受けている学生が、学校を変えることを英語ではトランスファー・転学をするといいます。日本であれ、アメリカであれ大学レベルの授業を一つでも取得した場合には、トランスファー学生の扱いとなります。大学4年間の教育のうち、はじめの2年間(60単位程度)の授業を履修しているかしていないかでその扱いも変わってきます。移行可能な単位が60単位未満の学生をローワーディビジョン(Lower Division) 、取得単位60以上で大学の3年生(ジュニア)以上に編入できる学生をアッパーディビジョン(Upper Division) あるいはジュニアスタンディングとも言います。

もしあなたが、現在大学の1年生か2年生でアメリカの大学に移せる単位が60単位を下回りそうな場合、ローワーディビジョンということになります。

たとえばカリフォルニアなど州によっては、60単位以上の単位を移すことができない学生は転学生として入学することはできないという記述があります。この場合の対処としては、他州のローワーディビジョンでも入学できる大学を探すか、もし希望大学にこだわるのであれば、同じ州のコミカレに進学し、アソシエートディグリー取得を目指すのが第一歩として有効です。コミカレに進学することにより、大学教育のはじめの2年間を修了でき取得単位は60単位以上となります。その後に希望の大学へトランスファー学生として出願するという流れになります。

よく日本からアメリカの大学に編入するためにはコミカレからいかないといけないと勘違いされている方がいらっしゃるのですが、そうとは限りません。

ご自身の移行可能な単位数によってコミカレから行った方が良いのか、逆に4年制の大学へトランスファーした方が早道なのかが決まってきます。

日本で取得した科目についてですが、やはり移る科目と全く移らない科目があります。

通常日本の大学で履修する英語の授業というのは、あくまでも第2外国語としての英語となり母国語としての英語のレベルではないため、移りません。英文科の皆さんは少し不利となりますが、しかしながら英文科の有利な点はもちろん他の学生に比べて英語に触れる機会が多くあり、語学力のスタート地点が高いということにあります。実際にアメリカの大学に入ってからは授業についていくのは比較的易しいということもありますので、あまり落ち込まないでください。

最後にすでに日本の大学で学士をお持ちと言う方は、アメリカの大学にセカンドバチェラー(2個目の学士)取得を目指して進学するか、あるいは大学院(マスター)取得を目指されるかの選択があります。

大学院進学は壁が高いとお感じになるかもしれません。実際TOEFLの基準点も学士に比べて若干高かったり、GRE、GMATなどというテストの結果をアメリカ人も含めた受験者全員に課している大学もあります。

しかしながら、大学院進学準備コースを提供する語学学校でTOEFLやGREなどの勉強をはじめにおこなったり、またこのような大学・大学院進学サポートをする語学学校の出願サポートからGRE免除の大学院を探して出願することも可能です。

希望する専攻分野があれば、大学もその所在地もこだわらないという方にはお勧めです。

希望する専攻分野のみを学ぶマスターの方が、逆に入学してからは楽しく勉強できたというのが私の経験談です。もちろん必死に勉強したことは事実ですが、充実した時間を過ごし、最終的な成績もオールAで卒業できました。

日本からアメリカの大学へ編入をお考えの皆さん、ぜひとも一度ご相談ください。mail@usccinfo.com