アメリカ留学をする方が何かと耳にする言葉が、SEVISという言葉です。略さずに書くと、Student and Exchange Visitor Information Systemとなり、アメリカでF-1、M-1、J-1ビザの身分で学んでいる全ての学生情報が管理されているデーターベースを指します。2003年からスタートしたこのデータベースは、今やアメリカの留学生情報が正確に理解できる、大きな情報源とも言えます。
アメリカ国土安全保障省(ホームランドセキュリティー)はこの留学生情報の確保が目的でこのSEVISシステムを開発した訳ですので当然ではありますが。
さて、2011年7月1日までのSEVISリポートが先日発表になっておりますので、アメリカの留学生と留学生を抱える学校の情報を少し詳しくお知らせしましょう。
SEVISが認定する、留学生を受け入れることができるアメリカの学校の合計は10364校(大学、カレッジ、専門学校、語学学校などI-20やDS-2019の書類を発行できる全ての学校の合計となります)
SEVISが認定している、留学生を受け入れることができる学校の、36パーセントはカリフォルニア、ニューヨーク、フロリダ、テキサス、ペンシルベニア州に固まっています。具体的な内訳:
- カリフォルニア州:1326校
- ニューヨーク州:735校
- フロリダ州:635校
- テキサス州:588校
- ペンシルベニア州:436校
では、学生はどこの州に一番いるのでしょう?学生の州ごとの人数の上位7州は以下の通りです。
- カリフォルアニア州:130625人
- ニューヨーク州:95641人
- テキサス州:59264人
- マサチューセッツ州:42373人
- フロリダ州:35794人
- イリノイ州:34665人
- ペンシルベニア州:30033人
学校の数の多さと学生の数は、カリフォルニアとニューヨークは比例していますが、テキサス、マサチューセッツ州などは、SEVIS認定学校の数はフロリダよりも少ないのですが、各大学ごとに受け入れている学生の人数が多いということですね。
このような結果を見ても、留学生は西部と東部に固まっていることが鮮明になっています。
国別の留学生の数もSEVISデータベースに保管されている、アクティブな学生の数で比較できます。SEVISがアクティブであるということは、今現在学校に正式に在籍しているということです。
国別のアクティブ学生の比較;
- 中国:150899人
- 韓国:101652人
- インド:99180人
さて、日本の位置ですが、6位でアクティブ学生の数は26716人となります。
どこのアメリカの大学が最も多く学生を抱えているのでしょうか?
もっとも多くアクティブなF-1ビザ学生を抱えている大学比較:
- City University of New York (CUNY):10079人
- University of Southern California: 7619人
- Purdue University: 7051人
- University of Illinois: 6796人
- Columbia University in New York City: 6460人
最後に、留学生にもっとも人気のある専攻もSEVISデータからわかります。
- ビジネス系
- エンジニア系
- コンピューター、情報科学系
やはり留学生全体でみると、将来の仕事に直結する専攻が人気のようです。
アメリカの大学で留学生サポートスタッフとして働いていた時には、SEVISデータベースに細かく入力する作業がとても面倒でしたが、こうやって情報が数字としてでてくるものを見ると、あの入力があったからこの数字があると、ちょっと嬉しくもなったりしますが。
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