学生ビザでアメリカに入国する予定のあなた、入国審査に時間がかかることを覚悟してください。
ボストンマラソン爆破事件の容疑者の1人として名前があがっていたカザフスタン人男性が、無効になっていた学生ビザで入国が許可されていたという事実が判明し、アメリカ国務省は「有効な学生ビザを持っていない学生の入国は許可しない」という通告をしました。
このニュースは私も聞いていましたが「当たり前ではないか」という程度にしか考えていませんでした。
でもこの当たり前のことが、難しかった。
書面でのビザやI-20を見ただけでは、その学生が本当に、有効な学生ステータスを保持しているのか、実際は学校にいっていなくて学生ビザのステータスが破棄されていた、などの最新情報はわからないのです。
今回のアメリカ政府の通達により、
ビザの身分がきっちりと保証されているかの確認がきっちり行われるという作業が入国審査で加わるということが重要になるのです。
つまり、入国審査で学生ビザなどビザ保有者については:
- セカンドインスペクションという別室への誘導が行われ
- 別室にあるコンピューター上でSEVISという学生・交流ビザで渡米していている学生たちのデータベースにアクセスして現在有効なビザを保持しているかどうかを確認
- ビザステータスが確認できればリリース
という作業が加わっているようです。
入国審査カウンターではSEVISデータベースへのアクセスができず、今現在はセカンドインスペクションに回されているという報告を受けました。
セカンドインスペクションに回ると時間がかなりかかります。
特に新たな作業が加わった今、入国管理官がこの作業になれるまでは、通常以上の時間はかかることは想像に難くありません。
そのため、
乗り換えを予定している方は、余裕のある乗り換え時間を組むこと。
最低でも3時間は見たいところです。
SEVISのデータベースがどうして、入国審査官がいるカウンター上のコンピューターで見られないのか?
そういう単純な疑問は湧いてきますが、
このような単純な変更も、改善されるまでには相当な時間がかかるのです。
そのため、しばらくは入国審査には時間がかかる。
別室にいくのも、ビザ保持者の場合には特別なことではない。
そう認識してください。
余裕をもったフライトスケジュールを組みましょう。