長い出願作業の苦労が実り、今続々とアメリカの大学からの合格情報が私のもとにも届いています。留学アドバイザーである私も学生さんと喜びを分かちあっています。
今年合格を手にした皆さん、おめでとう!
さて、これからは入学する大学を絞り、入学準備のプロセスへと移行していきます。
その際に特に4年制大学が各州の決まりということで厳しく検査するのが、予防接種記録です。州によってルールが違うのも厄介なところです。入学する大学をきめたら、その大学のヘルスセンターのウエブサイトに飛び、予防接種 Immunization の決まりを確認するようにしてください。
多くの大学が、独自にメディカルフォームを用意していて、それに記入します。
これまでの予防接種の記録を医療機関の医師や看護師さんなどに記入していただきます。母子手帳に子供のころの接種記録がありますので、持参すると良いでしょう。
さて、予防接種の一つとして、ツベルクリン反応テストを受け直すこともあります。大学によっては必ずアメリカで受けることを義務とするところもあります。
日本人はこのツベルクリン反応テストが面倒なのです。
というのも子供のときに、結核菌(BCG)を打っているケースが多く、その免疫が残っているとツベルクリン反応で陽性とでてくるのです。陽性がでるとレントゲン検査が必要になる場合もあります。
特にツベルクリン反応テストはアメリカで受けることというルールがある場合、どうするか?
あらかじめ、他の予防接種の記録を入れてもらう際に、BCGの接種記録もいれていただく。追記していただく。
さらにはレントゲン検査結果も今やCDに落とせるので、ディスクにいれてもらって持参するなどの対応は考えられます。現地でレントゲン写真をとるようにといわれたときに、実はこういうわけで陽性になるのですということを説明できれば、レントゲン写真が免除になったというケースもありますので、準備をしておくと良いかもしれません。
陽性がでてもあわてずに対応しましょう。
そういえば、ツベルクリン反応陽性の結果をみたホストファミリーがかなりあわててしまい、電話がかかってきたこともありました。日本の状況を学生さんに代わって説明したこともありました(笑い)
決して病気ではないことを説明する準備もしておきましょう。
Because I took BCG vaccination when I was infant, I tested positive in TB test.
多くの大学が予防接種記録がパスできないと授業登録ができない仕組みになっていますので、準備万端でいきましょう。
細菌性髄膜炎など、通常日本で生活する分には行われない予防接種も、留学生のために行ってくれる医療機関も最近は増えています。現地であわてないように、できるものは日本にいるときに接種していくことをお薦めします。
ちなみに、B型肝炎など数回にわたって間隔をおいて接種しないといけないもの、上記したようにアメリカで接種するという記載がある場合、アメリカではドラッグストアに簡易クリニックがあるところもあり、予約なしで予防接種ができます。もちろん各大学にもヘルスセンターがあれば予防接種の対応をしてくれます。あるいは各都市には保健所もありますので、学校入学のための予防接種も対応します。Department of Healthと都市名をキーワードに探してみてください。
入学が決まって、これからまだまだ準備はありますから気を抜かずに頑張りましょう!