リテンション率というのをご存知でしょうか?
アメリカの大学が、大学の質や評判を見る基準として、リテンション率(Retention Rate)を用いることが多いです。特に1年目にフレッシュマンとして入学した学生のリテンション率が注目されることが多いのです。
つまり、初年度フレッシュマンとして入学した学生が、無事に1年を終えてまた2年生として戻ってくる割合、それが初年度リテンション率です。
どうして初年度リテンション率が見られるか?
理由は、1年目を終了して2年目に戻るということは、ある程度大学に慣れ、大学を受け入れ、そのまま卒業まで頑張るぞという気持ちの学生が2年目に戻ってくる。
逆に、1年目で何か違うぞと感じた学生は、早めに見切りをつけて他の大学に転校するか、あるいはドロップアウトしていく、ということになります。
この1年目をいかに学生が大学を必要と感じ、そのままいたいと思わせたか。この指標(リテンションン率)を大学を選ぶ際の参考にするのは理に適っていると思います。
学生人数も数万人規模で、私立大学ほど学生一人一人に目が行き届かない、総合リサーチ系州立大学は、これまでこのリテンション率というのが、弱みでもありました。なんとかこのリテンション率をあげ、学生たちが卒業するまで同じ大学に残り、成功に導くことの重要性を感じ、努力してきたと思います。初年度リテンション率が上がるということは、ひいては卒業率も上がるということと密接に関係しています。
大学に関するリサーチや、評議活動を行うEduventures が行ったStudent Success Rating (学生サクセス率)のランキングで非常に興味深い結果がでています。
初年度リテンション率がアメリカのリサーチ系州立総合大学で大きな改善が見られている。改善率でいえば私立リサーチ系総合大学よりも高くなっています。これは非常に明るいニュースではないかと思います。
では、州立リサーチ系大学の中で、初年度リテンション率、6年以内に卒業をする学生の割合(卒業率)などいくつかを考慮して叩き出された、学生の成功率、スチューデントサクセスレートの上位はどこかといいますと?
1:サウスフロリダ大学
2:サムヒューストン州立大学
3:カリフォルニア大学アーバイン
3:ミネソタ大学ツインシティー
3:ジャクソンンステート大学
4:カリフォルニア大学リバーサイド
5:ノースカロライナA&T州立大学
5:フロリダ大学
5:セントラルフロリダ大学
6:ユタ大学
6:フロリダ州立大学
6:サンディエゴ州立大学
興味深いのは上位州立大学に、フロリダの大学が4校も含まれていること。フロリダ政府もかなり教育に力を入れている証拠だと思います。
学生成功率の堂々1位に輝いている南フロリダ大学は、学生数も多く、これだけの学生をまとめ、リテンション率をあげ、卒業まで導くのはかなり苦労するのではとも思いますが、さまざまな取り組みをいち早くとりいれていると感じます。
例えば、INTOというパスウェープログラムをいち早く提携し、留学生が学士、修士として入学する前に、INTOという会社が提供するパスウェープログラムを通して英語の補強、大学レベルの授業履修についても学び、英語の力に応じて1学期から1年のパスウェーの期間で履修した科目は、卒業を満たす単位として動かすことができるような配慮をして、学士や修士に動くというシステムを確立しています。
プログラムによっては、このパスウェープログラムの提携がないところはあるものの、多くの専攻でINTOとのパスウェーを実現させて、大学生、大学院生として送り出している。このことが大学のリテンション率や卒業率にも貢献していると思います。
INTOは留学生へのサポートなのですが、アメリカ人学生も魅力を感じてもらえるように、キャンパス施設の向上や学生サポートを充実させ、学生がこのまま卒業までいたいという気持ちを高めたまま生活できるように努力をしている大学と言えます。
州立大学は、サポートがあまりよくないのでは?卒業率も低いし、と足踏みをしていた方は、この州立大学の最近の取り組みにも目をむけ大学を調査してみましょう。
州立リサーチ総合大学の魅力、INTOパスウェープログラムについて、米国大学留学について、お気軽にご相談ください。