すでに海外留学をスタートされているみなさんは、同時にもう、大学卒業後についても考えはじめましょう。早すぎることは決してありません。
海外留学組が不利とされているのは、日本の大学生のような就活ができない、ということを指摘されます。
でも、私はそうでしょうか?と投げかけたいのです。もちろん、日本にいる大学生と同じことはできません。でも、海外留学組だからできる活動もありますし、なにより、傾向的に海外留学を経験された方は、日本の企業にとって有望な人材として認識されるとも私は実感していますよ。
若いうちに、日本をでてしかも、母国語ではない言語で、難しい学問をしているみなさん。独立心が旺盛で、ひたすら勉学に励む海外留学生は、企業にとっては可能性を秘めた原石ですから。
留学生を対象にした、ジョブフェアーもあります。有名なところでは、1年に一度開催される、ボストンキャリアフォーラム。主催組織は1年を通して、数か所で(日本も含む)、海外留学生を対象にしたジョブフェアーを行っていますが、ボストンキャリアフォーラム(若者はボスキャリと略するようですが)が規模が一番大きく、日本からの参加企業も一番多いのです。
今日は米国の大学のジュニア(3年生)の時代の昨年に参加をして、いよいよ卒業を目の前にした本番の今年もボスキャリに参加予定の、USCCの学生さんにボスキャリ前の準備やアドバイスをお聞きしました。RMさんとイニシャルをつけてご紹介します。
2016年のボストンキャリアフォーラムに向け、昨年の参加から学んだことは何でしょう?
RM: 私が改善しようと思った点としましては:
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自分のやりたいこと、興味ある業界をある程度絞る。(何でこの会社、何でこの業界、何で私、、、等)
- 入念な準備(事前エントリーも含む)
- 会場には早めに行って、どこに何かあるかを把握する(but 無駄に歩かない)などです。
以下はその理由
1.これは3年生の頃、業界を絞らず挑みましたが、やはり受験と一緒で大して行きたくない企業から内定をもらったところで内定を辞退するしかありませんでした。なので、受ける企業は本当に行きたいところのみ!この経験で私としてはwalk in (飛び込み)はしないでおこうと今回は決めました。
2.一番大事なのが入念な準備です。今企業が続々と応募を募っており、早い企業では9/23時点で応募を締め切る企業があります。またそのような企業とはボスキャリ前の時点でskypeを通して面接をします。
なのでやはり、早めに準備する必要があります。履歴書、英語のresume、それぞれの企業のentry sheetなど色々ありますが…私は今絶賛エントリーシートに苦戦中です(笑)
3.ボスキャリは体力勝負です。想像以上に疲れました笑。朝のブレックファーストに始まりディナーまで拘束する企業もあります。なので大きい会場の中を無駄に歩き回らないこと。
これは私自身が心がけていることですが、就活の基本的に聞かれる質問はあらかじめ押さえておいたほうがいいと思いました。
例えば…
- 自己紹介(1分)
- なぜ留学したいと思ったか
- なぜ自分の大学なのか
- (編入した人は)なぜ編入したのか
- 自分がこれから働く場所に求めることは何か?3つほどは答えられるように
- 仕事を通じてなにを達成したいのか?
- どんなインパクトを社会に与えたいのか?
- 自分が頑張る理由
- その企業で働く場合のゴールは何か?
- なぜそのゴールを達成したいのか?
- なぜその業界でこの会社なのか?(ライバル会社と比較するとどう違うのか?
- なぜ企業は自分を選ぶべきなのか?(自慢にならない自己アピール)
素晴らしいアドバイスをくれた、RMさん、感謝です。
下見のために、ボストンにでかけてみるのも、時間とお金が許せば私はお薦めします。
海外に暮らす、日本人学生さんに、もう一つ私からのアドバイスとしては:
海外に住んでいるからこそ、「日本人らしさ」も忘れない。
- 日本語の履歴書をきれいな字で清書する
- 面接を行っていただいた会社には、丁寧な日本語でお礼状を出す。(メールも可ですが、でも郵便のほうが良いです)
- 受け答えの日本語の正確さ
- 礼儀正しさ
日本人である自分を忘れず、海外で学ぶ大学生の勤勉さと留学生としての行動的な部分を見せられたら、それは強いと思うのです。海外を見たからこそいえる、もっとどうすればよくできるかという提言が、企業にはきっと役立つはず。でもそれは、生意気な意見ととられず、若い人たちの、粗削りながら可能性を感ずるものであるように。
難しいけれど、ちょっと考えてみてください。