世界の大学ランキングを毎年調査、リリースしているShanghai Ranking Consultancyが毎年発表する、シャンハイランキングの最新版が発表されました。大学の総合的なアカデミックランキングを評価したAcademic Ranking of World Universitiesでは、世界のトップ大学常連校が顔を連ねています。
トツプ100の中の半数以上がアメリカの大学で占められており、トップ3はすべてアメリカ。それに続いて、UK、スイス、日本のトツプ大学も入っております。目新しいところでは、中国とシンガポールというアジアの大学が100番内にはじめて顔を出したこと。
総合的にみれば、ハーバードとスタンフォードがこの世界大学ランキングのトップ2を保持しています。
アカデミックランキングの他に、参照していただきたいのが、理系を中心にした科目ごとのランキング(Subject Ranking)です。工学系のさらに細分化して、化学工学、電子工学、マテリアルエンジニアリングなど、分野が違うと、工学とひとくくりにしたのとは少し違う顔ぶれがでてきたりします。化学や電子工学などは、アメリカの大学がトップなのに、エネルギー工学だとアメリカ以外の大学がトツプに顔を出したりするのは面白いなと思いました。
こういうランキングは、見てほしいのですが、あまりにも、「だからここだけ」という見方はしないでいただきたい。1番と10番の差も、もっと言えば1番と100番の差だって、正直ほとんどない。ランキングは決して、客観的なものではなく、主観です。リサーチをした組織が重要と考えるアイテムを、ランキング化した結果でてきた数字なのですが、何が重要かのアイテム自体が主観とも言えますので。
アメリカの大学を見てみると、このランキングはカリフォルニア大学がお好きなのかな、と思います。バークレー(3位)はもちろんなのですが、UCLA(12位)、USサンディエゴ(14位)、UCサンフランシスコ(21位)、UCサンタバーバラ(42番)、UCアーバイン(58位)、UCデービス(75位)、UCサンタクルーズ(83位)と100番内にこれだけのUCが入ってきています。
またペンシルベニアの、ペンシルベニア大学(18位)、ピッツバーグ(70位)、ペンステート(77位)とライバル3校がすべて100番台に入っているのも興味深い。
その他、40番から100番内に入っている、テキサス大学(44番)、メリーランド大学(52番)、パデュー(58位)、オハイオステート(79番)、フロリダ大学(90番)、ジョージア工科大学(93位)、などもいい大学として調べてみることをお薦めします。
アメリカ以外でも、世界のさまざまな大学が評価されているのはとても良いこと。切磋琢磨して、いただきたいなと思います。
大学リサーチの一つの参考材料に使ってみてください。
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