日本の教育年度の終わりは3月なので、今時期は4月から高校3年生、あるいは計画的に準備を始めようという新高校2年生からアメリカ留学についての相談をお受けします。こうやって計画的にアメリカ大学留学に向けて動き出している方は、当然視野にいれている大学も良い大学。今から動きだすことが夢の実現につながります。さて、出願時に必用な場合もある試験がSATやACTという実力試験のスコア。
フレッシュマンで高校を卒業した方がそのまま大学1年生から始める場合の出願カテゴリーをFreshmanフレッシュマンと呼ぶのですが、フレッシュマン出願に関しては通常高校の成績にくわえて、SATやACTテストのスコアも併せて提出します。ただし、アメリカ以外の国に住む留学生の場合には、SATやACTのスコアの提出の必要がない場合もあります。多くの総合大学はSATやACTは留学生は提出の義務なしというところが多いと思います。私立リベラルアーツ系大学のトツプレベルに関していえば、(ランキング上位100番以内ぐらいまでに入っているところ)はSATやACTのスコアは必要なケースが多いです。また総合大学においても、SATやACTのスコアがあれば、奨学金の審査においてはアメリカ人学生たちと一緒に審査されて優秀であれば奨学金もいただける場合もあります。
そこで、英語が得意な方、帰国子女の方などはTOEFLやIELTSなど外国人の英語力を図るテストスコアに加えて、SATやACTの受験と高得点獲得に向けて勉強をはじめてください。なおアメリカ国外に住んでいてもインターナショナルスクールに在籍していて学びの言語が英語である場合にはSATやACTは受けう方向性で準備してください。また大学スポーツをしたい方、NCAAのディビジョン1に所属する大学チームで競技する場合には、アメリカ大学体育協会NCAAへの審査が必要で、その際には必ずSATかACTのスコア送付が必要です。
では次にSATかACTかの選択について。アメリカ大学出願おいては、SATとACTどちらも同様に扱われ、どちらが勝っているとか、どちらかを優先するとかいうことはありません。どちらかのスコアを提出してださいという規定です。よってどちらのテストを受けるかは出願者次第なのです。
では、SATとACTの違いは把握していますか?
The Princeeton Reviewのウエブサイトで二つの違いを分かりやすく説明したページを見つけましたのでこれを参考にしながらご紹介します。
SATもACTもどちらも使用目的は一緒。大学出願や奨学金付与の際の参考にするため。
試験にかかる時間もACTが若干短めではあるものの、ほぼ一緒。エッセイもSATもACTもオプションという面では一緒です。
大きな違いは、SATは数学、英語(Readins、Writing and Language)、エッセイ(オプション)のみであるのに対し、ACTにはサイエンスが追加されている点。また英語もSATの用にReading やWritingなどと細分化された領域のテストになるのではなく、英語全般という形での出題方式、それに加えてサイエンスが入ってきます。ただし、ACTのサイエンスについては、科学的な思考能力(クリティカルシンキング)を見るための出題であって専門的な科学の能力を問うものではないとあります。つまり、言語の理解力を科学を通してみているということになります。
人によってはACTはSATに比べ英語の比重が少なく、その分サイエンスが入っているためやりやすいという方もいますが、サイエンスも英語の理解力がなければ点数がとれませんので一概にどちらが簡単とか難しいとは言えないと思います。
結論として、ではどちらを選ぶべきか!については、一度SATもACTも一回受けてみることをお薦めします。
どちらが好きか、合うかはひとそれぞれ。どちらも1回ずつ受験して、点数の出やすかったもの、相性が良かったものを数回、ベストな点数になるまで受験していきましょう。
4月から高校3年生という方は、6月ぐらいまでの間に1回うけてみてください。SATが良いかACTが良いかの好みを判定したうえで、8月ぐらいからはじまるその翌年の大学出願対応のテスト受験に移行しましょう。アメリカでは8月から毎月SATやACTを受けるチャンスがありますが海外受験の場合には会場によっては実施されませんので事前に開催日程を確認することも忘れずに。
アメリカ大学のEarly Decision(ED)早期出願や有名大学を狙う場合には、SATやACTのスコアは11月から遅くとも12月までには出しておく必要があります。
計画的に準備をしていきましょう。
参考資料:The Princeton Review: https://www.princetonreview.com/college/sat-act?exid=f9412253-0f3f-40b1-ab75-b0b97bbe771d&exdt=9