アメリカ留学をお考えの皆さんへ留学先の候補に加えていただきたいアメリカの都市をシリーズでご紹介しています。今回は一つの州にあるエリアのご紹介といった方が正確でしょうか。
アメリカの首都と言えばもちろんワシントンDCですね。政治の中心都市としてワシントンDCは観光の見どころは多くあります。留学先としては、超有名校であるジョージタウン大学、ジョージワシントン大学、アメリカン大学などを目指し、政治や法律などを学びたいという方には適した場所だと思います。
ところが大学の数、特に公立大学の数があまりないというのも現実です。国家政治の中心地であるため、またディスとリクト(特別区)という限られた領域のために、大学の数が少ないのも頷けます。
そこでおすすめしたいのが、このワシントンDCにも車で3、4時間の範囲内にあるバージニア州の地域。
ワシントンDC郊外のバージニア州には公立の良質大学がいくつか所在しています。バージニア大学は「もっとも価値のある大学」としてUSニュースの上位にランクインしましたし、歴史あるウィリアムズ・アンド・メリー大学、ジェームスマディソン大学、ジョージメイソン大学、バージニアコモンウエルス大学、オールドドミニオン大学、バージニアテック、クリストファーニューポート大学なども有名です。私立では、リベラルアーツ系の上位にいつもランクされているリッチモンド大学、さらにはリージェント大学、ロングウッド大学、ランドルフカレッジなどもその質が評価されています。
またバージニアにはワシントンDCにも近い場所に、ノーフォーク大学、バージニアステート、バージニアユニオン、ハンプトン大学という4校の歴史的黒人大学(HBCU)が所在していることも特徴です。黒人学やマーチングバンドに興味があるという方はHBCUも良い選択だと思います。
まずは事前の語学講習が必要という場合には、大学付属の語学講習所が中心になります。あるいは、ワシントンDCに所在する大手の私立の語学学校に進学することも可能です。
バージニアは日本のように4季が感じられる場所であるということ。冬が温暖であるという面でとても過ごしやすいと私は思います。またワシントンDCへの近さ。さらには南部特融の人々の温かさも魅力でしょうか。ワシントンDCから車で3時間半程度の場所にあるハンプトンロードというエリアは、ノーフォーク、バージニアビーチ、ハンプトンなど中規模の湾岸都市が集まった都市群で、アメリカで一番大きな海軍基地を抱えるノーフォークを中心に意外に国際色も溢れた、でものんびりとした場所です。オールドドミニオン大学、ノーフォーク大学、ハンプトン大学、タイドウォーターコミュニティーカレッジなどコミュニティーカレッジから大学進学への道も容易に選択できます。
私は歴史的黒人大学の一つであるノーフォーク大学でマスコミ学を学びました。その後アドミッションカウンセラーとして母校に戻り、学生受け入れサポートを4年弱にわたってノーフォーク大学で行いましたので、どうしてもこの地域を甘く評価していまいますことをお許しください。
関東出身の方で、オールドドミニオン大学付属の語学学校で6か月ほど滞在された方は、今でもアメリカのどこの都市に比べてもバージニアが好きだとおっしゃいます。一度訪れて、生活されるとその良さがわかっていただけると思います。