学生や生活者として外国人がアメリカに滞在していると何度か耳にする機会があるのがUSCISという省略形の言葉です。これはU.S. Citizenship and Immigration Servicesの略で日本語にすると米国移民帰化局ということになります。例えば労働許可の申し込み、観光から学生へのイミグレーションステータスの変更、はたまた永住権の取得などなど、アメリカに生活している外国人がさまざまなケースで書類を送付して許可を得る機関がこの米国移民帰化局なのです。もちろんこのような申し込みはただでできるわけはなく、手数料が当然かかり、この手数料が高いのです。合法的にアメリカに生活するにはどうしてもはずせないこのような移民上の書類なので、どんなに高くとも払わざるを得ないという外国人生活者の事情を利用されているという感じでもあります。
さらに今回このUSCISへ払う手数料が11月23日をもって更新されました。ほとんどの申し込み書類にかかる手数料は若干の値上げがされていますが、今回は極端な値上げはありませんでした。留学生として抑えておきたい変更は、オプショナルプラクティカルトレーニング(OPT)など労働許可の申請で必要となるI-765の申請にかかる料金が340ドルから380ドルへ引き上げられたことぐらいでしょうか。アメリカで移民ステータスを延長したり変更したりするときに申し込むI_539 にかかる申請料金が300ドルから290ドルに気持ち引き下げられたのはおもしろいところです。ちなみにこのI-539 というのは例えば、学生ビザ(F-1)のご主人に同伴して渡米した奥様はF-2(家族滞在ビザ)の身分ですが、アメリカで大学に合格したためF-2からF-1へ変更したいというときなどに必要となります。
気をつけていただきたいのは、この手数料の値段が更新される前の誤った値段で申し込みを行った場合USCISは申し込みの書類自身を受け付けず全てが申請者に送り返されてしまうということです。USCISの申し込み手数料は定期的に変更されますので、書類を送付する前には必ずUSCISのウエブサイトから手数料の確認と書類の送付先を必ず確認する必要があります。USCISのウエブサイトはwww.uscis.gov にアクセスし各申込書類の内容と値段を確認するには上部のFORMタブをクリックします。