秋はさまざまなイベントが次から次とやってくるアメリカです。大学でも、在校生や卒業生たちは、ホームカミングという日本の大学際のようなイベントも開催するのが秋ですし、将来の新入生・編入生たち向けては、大学を解放するオープンハウスやキャンパスツアーが多く開催されるのもこの秋のシーズンです。
私も高校生である主人の姪っ子につきあって、ダラスから2時間ぐらいの所にある、Tarleton State University(タールトン州立大学)のキャンパスデーに便乗しました。キャンパスデーでは、出願担当のアドミッションスタッフや、在校生のボランティア、各学部の教授たちとも話ができる絶好のチャンス。もちろんキャンパスツアーも開催されます。一日でかなりの情報を入手することができます。インターネットで数十時間のリサーチに費やすよりも、一日数時間のキャンパスツアーの方がやはり効果的です。百聞は一見にしかずとはこのことです。
さて、私が訪れたタールトン州立大学は、スティーブンビルという小さな町に所在する総合大学で、学生人口は9000人ほど。中規模の大学と言えます。大きくもなく、小さくもなく、ちょうど良いサイズではないでしょうか。総合大学ですので、文系、理系、芸術系までさまざまな専攻が提供されているのも魅力です。
主人の姪っ子は、将来は獣医になることを目指しており、その彼女が興味を持つタールトン州立大学には、動物科学の学部があります。この学部の中には、動物科学の専攻の他に、野生動物経営、動物生産、動物に関連するビジネスに重きを置いた専攻まで、ユニークなプログラムが提供されています。もちろん、将来獣医でプロフェッショナルスクールに入学するための準備プログラムもあります。
さらに、専攻ではありませんが、プログラムとして馬経営について学んだり、馬を使ったセラピーを行うプログラムもあります。馬セラピーについては、動物科学の学部生でなくとも、ボランティアでお手伝いをする学生もいるそうです。カウボーイで有名なダラスですので、学内にはロデオクラブもあるそうです。もちろん乗馬もできます。
敷地内には、馬や牛などを中心とした動物がおります。都市にある大学と違い、このような牧場がキャンパスからも近い場所に持てるということが利点です。
タールトン州立大学は、全米トップレベルのテキサスA&Mシステムの大学です。そのため、将来的に大学院でテキサスA&Mに進学したいという学生たちにとっても良い選択となります。
教授やスタッフもとても親切で、真剣な対応が印象的でした。
フォートワースやダラスなど大きな町にでるのに、数時間はかかります。でも、大学で真剣に学びたいという方、まずはこのような小さ目な大学で学内のサポートもしっかりと受けながら確実に好成績を収めたいという方、向いているかもしれません。
キャンパスの美しさも印象的でした。
タールトン州立大学の様子を撮影した写真は、フェイスブックページに掲載しております。興味がある方は、こちらをクリックしてください。