アメリカ大学進学を前に、留学のお金の管理、送金方法はどうしたら良いのかという質問を良く受けます。留学先、期間によっても方法は違ってきますが、短期留学の場合は、留学費用のおよそ2割から3割ほどを現地通貨の現金で用意し、残りはトラベラーズチェックやクレジットカードを利用するのが一般的です。長期留学の場合は、現地で銀行口座を開設して、日本の銀行から海外送金するといいでしょう。安全を考慮したお金の管理、送金方法を準備しましょう。
多額のお金を持たなくて済むクレジットカードは必須
アメリカでの生活に、クレジットカードはとても便利です。コーヒー一杯でもカードで支払う人もいます。VISAやマスターカードが一般的に使われています。スーパーなどでもサイン一つで買い物ができて、必要ならばキャッシングも可能です。また、短期3ヶ月までならば、海外旅行保険がついているクレジットカードもあります。それだけでなく、ホテルやレンタカーを予約するときの身分証明書としての役割も果たします。
クレジットカードの申請
アメリカでは、ソーシャルセキュリティ番号を取得していないと、クレジットカードは作れませんので、日本で最低1枚は作っておくと良いでしょう。日本での申請も、一定の所得の無い学生は審査に通りにくいので、その場合は、親に家族会員カードを作ってもらいましょう。カードを申請してから、手元に届くまでには2〜4週間かかるので、早めに準備しておきましょう。
トラベラーズチェックの利用
トラベラーズチェックは、銀行や空港などで購入することができ、現金と同様に使える旅行者用の小切手のことです。現金と違うところは、万が一、盗難にあっても、他人に使われる心配が無く、すぐに再発行してもらえる点です。但し、場所によっては、受け付けていないところもあります。授業料をトラベラーズチェックで払えるかを学校に事前に確認しておきましょう。日本からの海外送金は、多少時間がかかるので、初めの学期の授業料は、トラベラーズチェックで支払うのもお勧めです。
銀行口座の開設
長期で留学を予定している場合は、銀行口座を作るとお金の管理、支払い、送金が便利になります。小切手を作ってもらうと、家賃や学費の支払いなどにも簡単にできます。銀行口座を開設するには、以下のものを準備して、現地の銀行に行って下さい。
- 預入れをする現金、またはトラベラーズチェック
- 身分を証明するもの2種類(パスポートや運転免許証など)
- I-20, DS-2019などアメリカでの滞在身分を示す書類
- その他(学校の入学許可証、学生証などあると良い)
最近は留学生であれば、ソーシャルセキュリティー番号がなくとも銀行口座を開けます。その代り、移民法上の身分を示す書類を必ず持参しましょう。
一番気をつけなくてはいけないことは、普段から多額の現金を持ち歩かないこと。日本では、数万円持ち歩くことも多いですが、アメリカではチップを払うことを考えて、20ドル以下を小さい額面で用意しておくと良いでしょう。
せっかく日本での留学準備をしっかりしていても、現地に到着してからお金のトラブルが発生してしまうと、留学生活がスムーズに始められませんので、お金の管理には十分気をつけて、楽しい充実した留学生活をおくって下さい。