アメリカの大学に学費を抑えて進学したいと切望する方必見の情報をお伝えします。アメリカの州立大学は、その州の出身あるいは一定期間その州に住み、保護者やご自身が州政府に税金を納めている方をインステート学生(in-State)、それ以外、つまりその州に一定期間住んでいない、税金も納めていない人をアウトオブステート(out-of-state)と分け、通常インステートとアウトオブステートの学費に差があります。大きな差があります。州内出身者価格は、州外価格よりも2倍は平均的に違います。それ以上の場合もあります。さらに大学によっては、留学生価格がまた州外価格よりも高く設定されている場合もあります。
でも、リサーチをすると、広いアメリカでは激安の州外出身者価格の大学、あるいは、州内と州外の学費が統一という大学もあるのです。Bestcolleges.comに掲載された、Lowest Out of State Tuition の大学のトップ3を詳しく見ていきましょう。
1位:Chadron State College(シャドロン州立大学)ネブラスカ州
アメリカのほぼ中央部のネブラスカ州に所在するシャドロン大学では学士(Undergraduate)に入学した留学生も含む州外価格の学費は、州内価格よりたった1クレジットあたり1ドル高いのみ。 ということはほぼ州内価格が適用されるということ。さらにTuition Waiverといって学費や寮費の割引も成績に応じて行う奨学金も付与しており、この奨学金が付与されればさらに、学費と寮費の半額が奨学金として最大8学期、つまり向こう4年間適用されます。そうなると、パッケージ料金の平均は1年で6000ドルを切るという、寮生活こみの値段が実現します。この選択肢だとコミュニティーカレッジに行くよりも安いということになります。
ビジネス、コミュニケーション、バイオロジー、アート、心理学、まずは学士で一般基礎を学んでから、大学院でさらに深めたいという目的の方ならば、専攻のバラエティーさも申し分ないと思います。ただし附属の語学講習プログラムはないので、出願時にTOEFLでいえば80点、IELTSでいえば、6.5レベルの英語力があることが条件です。Tuition Waiverの奨学金を狙う場合には、やはり高校の成績もできるだけ高く保持しましょう。大学の学生人口は3000人弱。
2位:Oklahoma Panhandle State University オクラホマ州
オクラホマ州のGoodwellというスモールタウンに所在する州立大学がオクラホマパンハンドル州立大学。学生数2000人ほどのこの大学は、州内出身も留学生のような州外出身も同一価格の学費です。しかも学費が安い。1アカデミックイヤーの平均的な学費は7000ドル弱。寮ももちろんあります。静かな小さな町の大学で勉強に集中して安い料金で学位を取得したいという方向き。この大学の正直さに好感を覚えます。学費が安いというのは大きな魅力です。「HOWEVER(しかしながら)小さい町であるため交通の便は良いとはいえません、それでもフレンドリーな小さなコミュニティーで勉強に集中する環境を望むあなただったら、この大学が向いていると思います」というコメントをウエブサイトに掲載しています。ちゃんと事前にいいことと、不便なことを理解してから入学してください、という大学の姿勢が好きです。
この大学も附属の語学講習プログラムはないので、出願時にはTOEFLで言えば61点、IETLSだと5.5レベルの英語力があることが条件です。
大学で学べる分野はビジネスやテクノロジー、アーツや音楽、コミュニケーション、生物、化学、農業もあります。
3位:Minot State University ノースダコタ州
ノースダコタ州にあるミノット州立大学は、留学生の知名度もこの学費が安いという点でかなりあります。学生数も1番2番より少し多めで、3500人、うち10パーセント以上が留学生というのですから留学生が多い方と言えます。ノースダコタの大学の中ではもっともカナダ人学生が多い大学ということ。気になるミノットステートの学費は、ここも州内出身と州外出身の学費は同一で1アカデミックイヤーの学費は7000ドル弱。ここは寮費もかなり抑えられているのも魅力。学費と寮費などを合計した1年の見積もりは13000ドル以下となります。
学士のみならず、コミュニケーション、教育、マネージメントなどの分野で修士プログラムももち、学士の専攻の広がりも幅広いのが利点。学士の専攻では文系から理系、ビジネスも充実した選択肢です。出願時の英語スコアはTOEFLでは71点、IETLSでは6レベルが要求されます。ここも附属の語学講習プログラムはないものの、TLCという語学学校のレベル9を終了した終了証(有効期限6か月)があればTOEFLやIETLSの代わりとしても使えるのは魅力。TLC語学学校は、アメリカ中部エリアにも複数センターを持っていますので移動もそれほど大変ではないでしょう。4週間ごとにレベルをクリアすることも可能ですので、着実にレベルをあげて最短で大学進学レベルの英語力をつかむことも可能です。TLCはUSカレッジコネクションの提携学校でもあります。
以上3つのアウトオブステート学費が格安の大学を見てきましたが、注意すべきこと、理解してほしいこと。
学費をとにかく節約したいということが希望ならば、それ以外の点、特にロケーション、便利さは我慢するという気持ちが必用です。
正直に、場所的には不便と感じるかもしれませんと書いてくれている大学もあるように、どこを優先させるか、ならばどこを諦めるかの取捨選択が必要です。
最終目的が大学院やそれ以上である方、であれば、学士の4年間は基礎力を積む修行の場と考え、英語力をあげ、大学の成績もトップを維持してステップアップを図る。将来を見越した計画で、少々不便な場所でも、その中で良いことを見つけ、人々と交流して、思い出深い大学生活を送ろうとポジティブに考えられる方は、どうぞ挑戦してみましょう。
USカレッジコネクションは、一人一人の学生の方のニーズに寄り添って出願サポートをしています。
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