高校中退アメリカコミカレ留学2017年更新情報

高校を卒業せず、しかも高校編入を飛ばして、アメリカのコミュニティーカレッジに入学するという留学方法は「おっ!」と思っていただけるようで、定期的に相談をいただきます。この高校中退コミカレ留学についてお話をしはじめてかれこれ数年になりますので、詳しく、でもわかりやすく説明をいたします。

高校中退コミカレ留学の仕組み

コミカレは大学レベルですので、まずは高校を卒業あるいは高校卒業認定の証明書を提示するのが入学プロセスの一般的な仕組みとなります。コミカレでは何等かの事情で高校を卒業できなかった方のために昔からGEDという高校卒業認定取得コースを提供してはいました。その発展形として、コミカレでの授業履修をしながら、高校卒業認定も一緒に取得できるプログラム=ハイスクールコンプリーションが作り出されました。留学生にもこのハイスクールコンプリーションプログラムを提供しているところはワシントン州の複数のコミカレ:シアトルセントラル、ピアスカレッジやミシガン州のジャクソンカレッジでも提供されています。高校卒業認定をとるために、コミカレの学位に加えて多少追加で授業履修が必要だったりします。でも高校卒業という証が欲しい方はやはりこのハイスクールコンプリーションという方法が好まれます。

高校卒業認定をとらずにコミカレに入る方法:

ワシントン州では、18歳以上であればほとんどのコミカレで高校を卒業していなくとも入学を許可します。シアトル郊外のハイラインカレッジでは16歳以上であれば高校を卒業していなくとも普通のカレッジプログラムに入学ができます。もちろん英語が母国語でない留学生の場合にはTOEFLやIETLSなど英語力を示す試験スコアの提示は必要ですがそれさえクリアすれば、高校を卒業していることが入学の条件ではないのです。

2017年現在、私が知る限り留学生で高校を卒業していなくとも一定の年齢に達していればカレッジに入学できるという仕組みをもっているのはワシントン州以外知りません。

コミカレはPost Secondaryつまり高校を卒業後に入る教育の場なのに、どうして高校を卒業した認定がなくとも入学できるのか?

ワシントン州の判断は、コミカレは、どのような学業レベルの学生にも準備コースを用意して力をつけさせながら学位取得を目指すという性格もあるので、高校の履修科目がたりなくとも十分にやっていけるという判断なのでしょうか。多くの市民にカレッジに進むチャンスを与えようという理念、それを留学生であっても適用しようということなのでしょう。

検討していただきたいのは、コミカレで学位を取得できなければ、中学卒業が最終学歴になるという事実。高校を卒業せずにカレッジコースに入る場合、石にかじりついてでも準学士を取得する覚悟が必要なのです。準学士さえとれればあとは4年制大学編入の資格は得られます。

高校卒業をせずにコミカレに入って、4年制大学編入を目指す場合、例えば語学講習の必要があった場合でも、その分の時間をいれても大学を卒業する時期が同じ年代の学生さんと同じにできる可能性がある(時間の節約=資金の節約)ことが大きな利点と言えます。

コミカレ入学後にオナーズなど優秀者プログラムに入り、その後有名大学編入の道も開ける

ワシントン州のスポケーンカレッジやピアスカレッジ、ミシガン州のジャクソンカレッジはアメリカンオナーズという優秀者プログラムと提携をしています。

オナーズプログラムの学生は専属のアドバイザーがついて進学指導を行い、またオナーズ学生のみの授業履修をすることで成績表に付加価値をつけて大学にアピールできます。

またハイラインカレッジのようにカレッジ独自にオナーズプログラムをもっているところもあります。高校を卒業していないから道が閉ざされるということではなく、高校在籍時の成績がよければはじめからオナーズに入れる可能性もありますし、カレッジ学生にまずなってから好成績を出してオナーズプログラムに申込みをすることも可能。オナーズから有名大学への道も開けます。

学生数が多く、自分から助けを求めないと埋もれてします可能性もあるコミュニティーカレッジでこのような特別サポートがあるところを選ぶのも大学編入までを確実にする手段です。

 

高校中退アメリカコミカレ留学を目指すときに心がけること:

  • 留学生サポートのしっかりとしたところ、面倒見のよいコミカレを選ぶこと:16歳から18歳など未成年の学生の方がこの方法を使うケースが多いので、サポートの手厚さは大きなカギです。
  • 高校を卒業しない意志を固めたあとも、しっかり学業を続ける:ハイスクールコンプリーションコースを選ぶ場合は特に、途中までの高校成績が良いことが要求されます。基礎学力が高くないとハイスクールコンプリーションプログラムを終了するのは困難だからです。特にに数学の力、英語の読解力は落とさないように継続して勉強をしましょう。
  • わからないときには戸惑うことなく質問できる積極性を身に着ける:助けを求めると手を差し伸べてもらえる国アメリカ。逆にいえば求めないと得られません。
  • コミカレは高校の延長ではないということを自覚すること:コミカレは大学です。またコミカレには若い人から社会人までいろいろな人が集まってきます。これまでの高校の雰囲気とは大きくことなるということを自覚し、その状況を楽しむ気持ちも忘れずに。
  • TOEFLやIETLSなど英語の勉強を怠らない:高校を卒業していなくても入学できますが、英語力はレベルに達していないとカレッジの授業は履修できません。附属の語学プログラムから始めるにしても基礎英語力はできるだけ高めてから渡米しましょう。

「私でもコミカレの授業についていけますか?」

そういう質問を受けますが、答えはYES

毎日授業をうけるために学校に通い、授業をちゃんとうけ、わからないところは質問に行き(オフィスアワーという時間が各教授はもっています)、予習復習を怠らず、中間やファイナルの試験の勉強もちゃんと行う、地道に努力する姿勢があれば、まじめな留学生は成功していきます。「普通のことを普通にできる」日本を離れ、家族と離れてもコツコツと取り組める姿勢があればきっと大丈夫。

 

高校を卒業していなくても入学できるコミカレがあるワシントン州は、クォーター制度をとっています。1年に4回入学チャンスがあるクォーター制度は日本の教育年度終わりの区切りにも合わせやすいのは利点です。例えば3月末の春クォーター、6月の夏クォーターから始めることも可能です。9月の秋、1月の冬にも入学チャンスがあります。

高校を卒業せずアメリカのコミカレに入学するという方法に興味がある方は、まずはお気軽にご相談ください。高校留学ではなくコミカレにジャンプすることが得策なのかどうかはその方によって違ってきます。まずは第一歩、お気軽にご相談ください。

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