留学中のホームステイについて考えること

今日はこの冬休みにホームステイ留学をされる方も、いらっしゃるかと思うのでホームステイについて私の感じていることをお話します。

結論的にいうと、ホームステイは文化を家庭レベルで体験できる非常に有益な手段だと思います。

ホームとは言いますが、自分の家を本当のHomeと考えると、ホームステイはやはり自分の家ではありません。

だから、気をつかわなければいけないこともあります。

でも皆さんが、基本的なことを理解していれば、この機会を十分に生かせると思います。
ホームステイを申し込むときに、自分の紹介をできるだけ詳しくし、ホームステイに期待することも記述します。

これは大切です。
ホームステイ先を斡旋するコーディネーターに、どんな方なのかを知ってもらう。

そのことで、より自分に合うファミリーを紹介していただける可能性がでます。

ただし自分の希望に100パーセント、合致するファミリーになることは、まずないと思ってください。

けれど、できるだけ近い形の家庭を探してもらうそのために、自己紹介をできるだけ詳しく書くのです。

でももしかしたら、自分の思い描いた通りの家族になるのではなく、それとはちょっと、違うファミリーもこれまで想像していなかったが、良い出会いとなるかもしれません。

だから、ちょっと理想と違っても、新しい体験をしようと飛び込んでみるのもいいでしょう。

実際、始める前はいろいろ先入観があったけれど、はじめてみたら、とてもよいファミリーであった方も、多くおります。

アメリカにはいろいろな家族形態もあります。
皆さんの多くが望む、お父さんとお母さんがそろった家庭も、都会になればなるほど、少数派になってきたりします。

特にシングルマザーのホストファミリーは、高い割合になっているのは事実です。

けれど、そこだけの事実で見ずに、ホストファミリーの職業や、彼らの趣味や、学生たちへのメッセージ。

そんなところから垣間見える、ホストファミリーの様子。

あるいは直接ホームステイコーディネーターに、ファミリーの様子を聞いてみる。
これはエージェント経由だと、いろいろ聞いてくれたりします。当社はやります。

そういうところから、このホストファミリーがどんな方なのか、想像してみましょう。

さらには、いったんマッチングがきまると、ホストファミリーのメールアドレスも、学生さんに公開されますので、直接連絡をとりあうことで、渡米前にコミュニケーションを図ることもお忘れなく。

実際にホームステイをはじめたら、質問や不安なところがあれば、遠慮なく聞いてください。

アメリカやカナダでは、「言わないとわからない」そう皆は考えています。
何もしてくれないと悲しくならずに、

Where can I find towels?
(タオルはどこですか?)
Can I use the washing machine?
(洗濯機を使って良いですか?)

Could you please tell me how to use the washing machine?
(洗濯機の使い方を教えてください)

そんな風に聞いてみましょう。

ホストファミリーがいろいろと外に学生さんを連れていってくれる。そういうファミリーがいたら、素晴らしいです。

でも、ホームステイ会社や学校とファミリーとの契約は、ベッドルームと食事の提供。家にいるときの学生との交流が基本です。

だからそれ以上をしてくれる家庭があったら、それは素晴らしいと思ってください。

でもファミリーだって、そういうことができない場合でも、役にたてることがあれば、ヘルプしたいと思っているはずです。

近くに何か面白い観光場所はあるか、とか市内巡りのアクセスとか、聞いてみましょう。そうしたら、いろいろ教えてくれると思います。

積極的に行きましょう。

最後になりますが、もし誰が考えても、これはおかしいという問題に直面したら、我慢せずに、ホームステイ会社や、学校のコーディネーター、あるいはエージェントに聞くこと。

次に入ってくるかもしれない学生さんのためにも、もし本当に、問題点があるのであれば、それは指摘してください。

声をあげましょう。

そのことが、ホームステイ会社や学校が、質の良いホームステイを維持する助けとなるのです。

またホストファミリー側の非が認められると、すぐにでもファミリーの変更も行ってもらえます。

ということで、これからホームステイをされる皆さんは、有意義な時間を過ごせるように、お祈りしています。

実践英語とロサンゼルス巡りがセットの語学コース

アメリカの語学学校も、ユニークな新しいプログラムを打ち出しています。

これまでプログラムのバラエティーさではカナダの方が一歩先を行くかな、という状況ではありました。

ところが、私立の学校を中心に、アメリカも頑張ってきています。

ランゲージシステムズインターナショナルというロサンゼルスエリアに4つセンターを持つ語学学校は、12月30日から、実践英語(サバイバル英語)の講習と、学習したことを実際にロサンゼルスの町にでて応用しようというコースを開始します。

12月30日から始まる、2014年のはじめのセッションからのスタートで、1セッション12週間が区切りとなります。

学習内容としては、1週間5日の授業の中で、週3回は教室でのレッスン。

残りの2回はロサンゼルスの街にでます。ロサンゼルスの観光地や、生活の中心地や図書館、カレッジめぐりなどを行います。

よく、ジュニア向けに語学プラス観光の、ビザ取得がいらない数週間のコースはありますが、このプログラムは、フルタイム向けのコースです。
つまりビザ申請ができるというのが違う点。

フィールドトリップの時間も、しっかり「学習の時間」としてカウントされます。

ターゲットは、初級の上から中級レベルの方。まったく英語が話せないということではなく、ある程度会話ができる方。

そうすることで、サバイバル、実用英語を学ぶということでは、効果がでてきます。

料金的には、学費、町を回るための交通費、その他の手数料を含めて、12週間で2360ドル。

12で割っても1週当たりの料金が200ドル以下ですので、価値があると思います。

ランゲージシステムズは、リーズナブルな学校として知られていますが、プログラムも充実させようと頑張っています。

向いていると思うのは、これから長期でロサンゼルス留学をお考えの方で、はじめはサバイバル英語を習いつつ、ロサンゼルスの街に慣れたいという方。あるいはアカデミック英語、進学英語を留学の目的にしていない方。会話などの実践英語を習得しつつ、観光もしたいという方などに向いていると思います。

1月からが最初のセッションですが、そのあとの、夏のセッションから始めたいというようなリクエストもOKです。

USカレッジコネクションまで、お問い合わせください。

アメリカサッカー留学を目指す方:カレッジショーケースin ラスベガス

今日はサッカーでアメリカ大学進学を目指す方に、プロモーションの場として利用していただきたいイベントをご紹介します。

スポーツ留学はアカデミックと自己アピールが両輪であることはいつもお話しています。
英語の勉強と高校で好成績を取ることを目標に数年計画で留学実現のステップを踏みましょう。

スポーツの力をアピールするという点では、例えばYouTubeで自分のプレイをアップしたり、大学コーチにメールを出したりするのは、アメリカの外からでもできることですので日本からでも積極的に行えます。でもこれは皆がやっていることでもあります。
正直、毎日何百ものメールがコーチのもとに届くわけですので、一つ一つのメールを見るのは難しいということはコーチの本音でしょう。

ではどうすれば自分をアピールできるのか?コーチが集まる場所に自分で足を運ぶ、目の前で自分の力をアピールするのがやはり一番なのです。実際にコーチたちは全米の高校を回ったり、ジュニアの大会に足を運んだりしています。

今回ご紹介するのは、サッカーをされている方のプロモーションの場としても使える、サッカー大会。2014年の3月に開催されるカレッジショーケースというイベントです。西海岸では大きな大会で、男子だとU15 からU18まで合わせて500チーム程度が参加するものです。

全米400以上の大学のコーチが良い選手発掘のためにやってくるというリクルーティングの場にも使われています。そのため、一つ一つの大学のキャンプなどに参加せずとも、この大会で自分の力をアピールできれば複数の大学から声がかかる可能性も多いにあります。

このイベントをご紹介する理由は、日本人のスポーツ留学コンサルティングを行っている方が、日本人チームを取りまとめてくださる。あるいは個人参加の場合でも他のチームにフリーエージェントとして参加させたりするアレンジを行ってくださるという連絡をいただいたためです。

期間は2014年3月11日から17日。うち、大会自体は3月14日から16日まで。この大会の時期以外でいえば、乗り入れの日にちが少し変えたり、あるいは日にちを延長して観光したりするなども対応可能ということです。

日本人コーディネーターが空港送迎や現地移動にも同伴します。また旅行スケジュールの調整や予約もサポートしますので安心です。

この機会に世界の選手の力を見るのも良いと思います。

12月中には参加人数を取りまとめるということですので、興味がある方はまずはご相談ください。USカレッジコネクションがお申込みやご相談の窓口にもなります。

料金は人数が多ければ日本人チームとして参加でき、その分一人あたりの料金も下げられます。個人参加になる場合には若干料金が上がります。大会への登録費用、ホテル代金、朝夕の食事、現地移動費を含めた料金で個人参加で15万円ぐらいを想定してください。これは参加人数や滞在日数によっても変わります。

さらにこの料金に、航空券と旅行保険が追加となります。

最後にこの大会は女子も参加できますので、我こそと思う方はご相談ください。

学校訪問で学んだテキサス州立大学の奨学金

今日はことあるごとにお話している、学校訪問の大切さを、またお話したいと思います。
ちょうど今週、日本からテキサスを訪問している学生さんにおつきあいして、ダラスエリアの大学訪問を2校行ったところです。

こうやって私も実際にキャンパス訪問をすると、その重要性を再認識します。

学生さんの方も実際に来てみて本当に良かったといってくださいました。現場に来てみないと見えてこないことってありますよね。
例えば、回りの環境、キャンパス内の学生の人種構成とか。もちろんアドミッションカウンセラーに直接あってお話をすることで、ウエブサイトの情報だけでは知りえなかったこともさらに深くしることができますから。

今回学生さんにつきあって訪問したのは、プロフェッショナルスクール、MBAの学部です。

ビジネススクールで有名なダラスエリアの2校を訪問し、直接担当者と予約をとり、大学についての質問をしました。大学内について、奨学金についてなどの一般的な質問もしてきました。

その中で私が「そうだったのか!」と、疑問が解けたことがあります。

それは奨学金について。

これまでも当社の学生さんが、テキサス州の大学院に進学した際に、州内出身価格の学費を適用された方がいたのです。

他の方からもテキサス州の州立大学に進学して、州内出身価格が適用された学生さんの話も聞いておりました。

ただしそれがなぜか?
たぶん、学生さんが優秀だから。そういうことだと思っておりました。

たしかにそうなのですが、
一つポリシーに裏図けされた理由だったのです。

それは、テキサス州の州立大学に出願し、何等かのアカデミック奨学金を授与された学生は、州内出身価格の学費が適用となる資格を得ることができる。そういうポリシーがあるのです。

つまり1000ドル程度の小さい奨学金であっても、アカデミック奨学金が付与されれば、自動的に州内出身価格適用の資格がもらえるのです。

もちろん人数に制限がありますから、早めに出願は必須です。

州内出身価格が得られれば、学費は大きく節約できます。

学士プログラムでは、留学生がアカデミック奨学金を得ることが難しいという、州立大学もありますが、でも探せば留学生にも奨学金を付与する大学もあります。

特に、テキサス内のコミカレからテキサス内の4年制大学に編入する場合にはトランスファー学生への奨学金を出すというテキサスの州立大学も複数あります。

そうなると、州内出身価格がもらえる可能性がでてきます。

一番このシステムの恩恵を受けられるのが、大学院、博士号の学生。

大学院やそれ以上だと、多くの学生が留学生・アメリカ人の別なく、アカデミック奨学金を付与されるからです。

そうなると、もちろん多くの学生が、州内出身価格で学費適用というパターンとなるのです。

そうだったのか。
だから、留学生にも州内出身価格なのか。

謎が解けました。

テキサス州がアメリカで3番目に多く留学生が学ぶ州である理由も、このあたりにあるのでしょう。
でもビジネススクールの担当者もおっしゃっておりましたが、日本人はまだまだ少ないと。テキサス大学レベルの有名大学でもです。

ということはチャンスも多いということ。
知名度の高いテキサスの大学で、奨学金をもらえれば州内出身価格も得られる可能性も高く、さらに物価も安いテキサス。
総合的に資金を抑えられるチャンスでもあります。

日本人の方ももっと積極的に考慮してみてはどうでしょう。

今回の学校訪問で解けたなぞ。

だから実際に学校を訪問しないと。
何回も言いますが、現地訪問の投資は将来の節約につながる。

語学留学:日本人のいないところはベストな選択か?

語学留学を考えている方から「今入さん、日本人のいないところ、少ないところを提案してください」

そうリクエストされることがあります。

もちろんエージェントして、そういうリクエストをされますと、皆さんにとっては「日本人がいないこと」「少ないこと」が重要なポイントですので、そういう学校をご提案します。

どういう視点に立つか:

基本的に:
ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコなど、日本人が多いエリアははずす。

ビーチエリアが希望なら、西海岸ではなく、東海岸。

日本人にとってはなじみが薄いが、アメリカ人にとっては人気のある観光都市。

このような場所を考慮します。

あるいは、日本人の全くいない大学内にキャンパスを持つ語学学校なんていうのも、田舎を希望される方にはご提案します。

そのような場所に満足される方も確かにおります。

観光地でない場所に、意義を持たれる方。良いと思います。

でも、それと同時に「ちょっと違った」と感じる方もいることは、否定しません。

今回お伝えしたいのは、いわゆる日本人が多いといわれるエリアは、それなりの理由があるということ。
大きな魅力があるのは確か。だから、日本人も必然的に増える。

一人歩きがしやすいNYやボストン、サンフランシスコは、見どころが多い。語学学校の数が多いから、1週間、2週間などの短期の場合にも対応できる。短期できている、観光プラス語学目的の方用に、頻繁にアクティビティーを企画している。こういうところは、結構重要だったりします。

数か月以上のスパンで留学して、勉強に集中できる環境で、ホームステイでのんびりとなどという環境を求めるのであれば、良い留学経験と実感してくださる方もおります。

でも、観光をして、学校のアクティビティーを満喫して、友人同士で動き回り、活動的に過ごしたいという方は、いわゆる日本人が多い都市の方が、もしかしたら向いているのかもしれない。

日本人が多いといわれる都市でも、学生の国籍がバラエティーのある学校。日本人以外の学生も多いところ。ナショナリティーミックスといいます。
あるいは、少人数性のところ。

こういう学校を選ぶと、日本人の数も気になりません。

あるいは、もしあなたの英語レベルが中級レベルであれば、具体的にはTOEIC600点台とか、英検準1級、2級でも良いかもしれません。

そういう方は、ビジネス英語や、上級レベルのコースが充実している学校を選ぶ。つまり中級以上のレベルの学生さんが多い、日本人は比較的少ない、という状況。自分自身も中級以上のレベルに配置されれば、クラスの中の日本人の割合はぐっと落ちるので、だいたいどの学校を選んでも問題ないとも言えます。

また、ヨーロッパの方に指示されている英語の試験の準備コース、ケンブリッジ英語コースを提供していることころ。つまりヨーロッパ人が多いことが想定。

こういう学校を選べば、日本人はいても他の学生も多いという学校を探せることになります。

日本人の割合にこだわる前に、何を留学でしたいのか?

留学の期間はどれぐらいなのか?
他の国の学生の割合は?

このあたりを考えることもお薦めします。

失敗しない学校選びのために。

高校卒業せずにコミカレ進学する

今日はこれまでもちょこちょこお話したことがある、コミカレで提供されている、高校終了プログラムについてまとめてお話したいと思います。

前回までは、高校留学についてお話してきましたが、今日は、高校ではないが、高校生が利用できるプログラムということになります。

高校終了プログラム。英語でいうと、High School Completion Program

Fast Trackと呼ぶところもあります。速いという意味のFASTを使っております。

ではどうしてFastなのか?

コミカレでのアソシエートディグリー(準学士)を取得している2年間で、高校終了認定も受けてしまうというもので、その州の高校終了資格と準学士が一気に取得できる。

だから速い。Fastであると。

日本で高校1年生を終了した方が、このコミカレの高校終了に入ったとします。

例えば1年間語学講習をフルタイムで受けたあとに、コミカレの正規プログラムに入ったとしても、計算上は、そのあと2年で準学士を取得して、4年制大学に編入して2年で大学を卒業できれば、日本のお友達より1年ぐらい早く、大学を卒業できるかも。

少し最初に時間がかかったとしても、結果的に日本のお友達と同じ時期に卒業することは、可能になってくるという訳です。

出願する資格としては:

  • 16歳以上であること。
  • 高校を終了していないこと。
  • 高校を始めていること。

留学生の場合には、自国で高校といわれる教育機関で、最低でも1年間の授業を履修していること。

つまり、日本の高校1年生は終了していること。今現在高校2年生ぐらいが理想的。

この高校終了プログラムについては、全米のほとんどの州のコミカレで提供しておりますが、留学生にも門戸を広げているのは、今はワシントン州。

シアトルエリアをはじめとして、ワシントン州で留学生を受け入れているコミカレであれば、多くが高校終了を留学生にも提供しております。

未成年の学生も多く入る、高校終了プログラムですから、そのような受け皿があるカレッジでないと難しい。

さらには出願の際に世界からの成績表の評価の必要もでてくる。

そうなると、すぐにすべてのコミカレが飛びつくのはやはり難しいという現状。

その点、ワシントン州のコミカレについては、独自に付属の語学プログラムをもっているところも多く、ホームステイプログラムも独自で運営しているところもある。積極的に留学生を受け入れている。

そのため、受け入れ先としては適しているのです。

また、ワシントン州のコミカレは、もちろんワシントン州内の大学との進学提携、さらにはカリフォルニア州の大学とも進学提携をしておりますし、コミカレの特性として、ここから全米の4年生大学どこにでも進学できることには変わりはないので、まずはワシントン州内からはじめてその後各地に、動くことは可能です。

最後に、この高校終了プログラムの注意点。

すべての人にお薦めするというものではない。
ということ。

高校終了プログラムに入ると、高校認定をいただくための勉強が追加されてきますので、学ぶ意欲のある、きっちり自分をもっている方。

コミカレは高校ではありませんので、クラブ活動とか、学生同志の高校らしいイベントは、ないです。

18歳未満の学生さんの場合には、18歳にいたるまでは滞在は必ずホームステイでと義務付けるコミカレが大半です。
やはり、未成年者が一人でアメリカにいらっしゃるわけですので、はじめは後見人のような立場の方がいて、ホームステイで守られた生活をすることを要求していることが多いです。

高校進学か、コミカレ進学か。
違いをきっちり理解し、学生の方の適性を見たうえで、ベストな選択をして欲しいと思います。

アメリカ高校留学その2:必要書類

今回もアメリカ高校留学について。

今日は、高校出願の必要書類をご説明します。まずその前に、アメリカの高校は何年間でしょう?

答えは4年。

大学に入学前までの教育年数は、12間に代わりはありませんが、日本が小学6年、中学3年、高校3年に対し、アメリカは小学5年、中学3年、
そして高校4年の、合計12年です。

そのため、もしアメリカの高校初年度から留学したい場合、日本の中学を卒業せず、2年生を終了した時点でアメリカの高校進学ということになります。

少しややこしい話ですが。

日本の学生さんの場合、多くはやはり、中学を卒業したあとに、アメリカの高校の2年目、10年生に編入するというのが多いです。

ということで、アメリカの高校の出願書類について。

1、アプリケーション。
大学出願との違いは、学生情報に加えて、保護者への質問や、保護者情報も詳細に記載する必要があります。

もちろんこれは未成年の学生の出願書類ですから、保護者も積極的にかかわるのは理解できます。

またキリスト教系の私立学校の場合、大学よりももっと明確に、宗教について、神様についてどう感ずるかという質問にも答えることが多いです。

アプリケーションの最後には、学生本人による、エッセイの課題もあります。

大学出願に比べると、しっかりとした文章というよりも、自分らしさが出る、正直なエッセイを求めていると私は思います。
学校によっては、手書きで、「自分の言葉で」書いてください。そういうリクエストをするところもあります。

2、中学や高校の成績表
英文で未開封の成績表(厳封)を送ります。

3、学校からの推薦状
さらに学校側の協力が必要になってくるのが高校で、学校側からの推薦状が通常必要。推薦状というよりも、学校側からの学生評価といったほうが正確でしょうか。日本の通信表についてくる、教師のコメント。そのような現場の声を、聞きたいということです。
通常は校長から1通、さらには、英語と数学の教師からも一通ずつ、必要な場合もあります。

これは英語での記載ですが、日本の学校は通常、学内の英語の先生が翻訳してくださいますので、時間に余裕をもってお願いしましょう。

4、英語力を示すテストスコア
大学出願でいえば、TOEFLやIELTSに当たるものです。高校の場合、「このテスト!」と決まったものが今のところまだないです。

というのは昔は、SLEPという中学・高校入学用のテストというのが、一般的でしたが、今はこのSLEPが廃止されてしまったからです。

これに代わり、TOEFLジュニアや、iTEP SLATEというテストを求める学校がありますが、SLEPに比べると、まだテスト会場が少なかったり、開催期日が限られていたりと、少々不便です。

私立高校と中心として、語学プログラムをもっている学校については、英語の試験はいらないというところもあります。

英語の試験があるないにかかわらず、授業は英語で受けることにはかわりませんので英語対策はしっかり行いましょう。

5、面接
多くの高校は、面接を行います。アメリカ国外に住む留学生には、スカイプでの面接が課されます。

時間自体は長くはありませんが、どうしてアメリカの高校に入学したいか、将来の夢などが聞かれます。面接対策もきっちりと、行いましょう。

以上が高校出願の必要書類、および要求されることですが、最後に、出願の注意点。

高校は、夏休みに入ってしまうと、出願担当のスタッフも、毎日は学校に来ない場合が多いので、秋学期の入学を希望する場合には、出願プロセスは夏休み前、5月中には完了させて、学校からの受け入れ書類や、ビザ申請に必要な、I-20も入手しておくことが賢明です。

6月に入ったら、あとは、自分の側で、ビザ申請の手続き、渡航手続きを残すのみにできることが、ベストです。

アメリカ高校留学のタイプ

今週から数回シリーズで、アメリカの高校留学についてご紹介します。

初回は、アメリカ高校留学のタイプについて。

実はこれまで高校留学といえば、アメリカは他の国よりも少し遅れている。そういう印象ありました。

例えばカナダは公立高校に留学生が入学できる利点。ニュージーランドやオーストラリアも留学生獲得に取り組んでいます。

でもここ数年アメリカも、高校留学に力をいれているのが見えてきました。
それではアメリカ高校留学のタイプをわかりやすく説明しましょう。

交換留学
これまでアメリカの高校留学といえば、交換留学です。
これは政府間の、交流プログラムの一つで、今、例えば日本の現役高校生が、1年間限定でアメリカの高校に在籍し、そのあとは日本の高校に戻るというタイプ。

アメリカ政府管轄のプログラムで、公立高校に入学=学費無料。ホームステイ=無料。かかる費用は、交換留学プログラムを運営する、アメリカの組織への参加料金のみ。

料金的に魅力的なのですが、滞在場所を選べない。田舎の場合も多いということ。また、申込みも最低でも1年前。このあたりが、難点。

公立高校学生ビザ(私費)留学
これに対し、公立高校への1年限定の私費留学(学生ビザ使用)が、可能になりました。
アメリカ政府が私費での学生も、交換留学と同じ1年限定であれば受け入れて良し。という方針に変わったためです。

ただ、すべての公立高校にいけるようになったということではないのですが、受け入れをする高校には、私費学生も入れます。期間は1年。

滞在はホームステイ会社などを探し、通常はホームステイ会社が、学校と提携してのパッケージプログラムを提供していたりします。

この場合ホームステイは有料です。ホームステイ代金と、未成年者をあずかるガーディアン(後見人)のサポートをつけるので、その分の料金をいれますと、1年間で費用としては200万円台から。利点としては、場所を選べる。

私立高校:ボーディングか通学型か
高校留学するならば、卒業までということになれば、学生ビザで私立高校への入学が方法となります。

私立の高校にも二つタイプがあり、私立の全寮制(ボーディングスクール)、私立の通学型の学校となります。

どちらも私立高校ですので、高校プログラムの質は皆良いです。

学費を払って私立の学校に入れる理由は、やはり教育の質。

環境的に大半の学生が大学進学するという状況。これに価値を置くわけです。

私立の場合には、多くが、Advanced Placement(AP)、International Baccalaureate (IB) など上級の学習プログラムが提供されている場合が多いのも、私立学校。APやIBは大学レベルと認定もされますので、(試験を受けたり、一定の成績を獲得していることが条件ですが)例えば大学に入学時に最初の1年の単位と振り替えられる、ということもあるわけです。

私立の学校の質の良さは理解していただけたとして、でもやはり問題は、費用ですよね。額面には幅があります。

ボーディングスクールは、寮の費用も含めてだいたい1年間で300万円から500万円ぐらいの幅。

通い型は、寮が無いわけですが、前述したようにホームステイ会社と提携していたり、あるいは高校側が地域に働きかけて、ホームステイを紹介する場合もあります。

いづれにしても有料です。学費とホームステイで、合計は平均して300万円ぐらいでしょうか。学費が安ければ合計料金はさがります。

学費についてはボーディングよりは低めである場合が多く、1年間100万円を切るところから、100万円台のところも探せます。

また通学型の場合には、都市型の高校も多いので、田舎はいやという場合には向いています。

都市であっても環境は良い場所を吟味しています。

もう一つの私立学校の利点は、ボーディングスクールで留学生をとるところはほとんどが、通い型でも半分以上は、語学講習を提供すること。
ここは公立高校にいくのとの違いです。

公立高校でも、交換留学を積極的に行っているところだと、ESLのサポートがありますが、でも独立した語学講習をもっているとなるとやはり私立にはおよびません。

ただ若い学生さんですから、語学の吸収も早いのは事実です。

1学期を頑張ればそのあとからは、聞き取りや話を問題なくできる学生さんも、多いかと思います。

予算と、学生の方の性格、環境を考えて、どのタイプの高校に進学するのがベストか、決定しましょう。

アメリカ留学パスウェープログラム

11月も目の前で、学士や大学院で2014年秋入学を目指している方は、今必死に出願作業に入っている方も多いでしょう。学士の締切は早期出願の場合11月1日ぐらいからはじまりますし、大学院の出願締め切りも12月1日ぐらいから。

いざ出願作業を始めてみると、ちょっとダイレクトに入るには成績が低いかもしれない。あるいは、大学院といざ決意してみても、GREやGMAT、TOEFLのスコアもちょっと足りないし。 そう思い始めた方いらっしゃいませんか?

パスウェープログラムというのをご存知でしょうか?
英語で書くと、Pathway 目的に達するまでの通過道。

懸け橋という意味になります。

語学学校によっては、進学用の英語講習というコースを、パスウェーと呼ぶところもありますが。

今回は、実際に大学や大学院に進学するための、有益な助けとなる具体的なプログラムとしての、パスウェーをご紹介します。

語学学校を運営する会社組織と、アメリカの大学が提携を組み、最終的に大学生、大学院生進学の道しるべとなるという役割。

出願時は、大学や大学院出願と同様に、TOEFLスコアや成績表の提出も必要です。

ただし、点数はダイレクトに入学するよりも低め。
成績もダイレクトに入るよりも低めで良いし、一定の成績さえクリアしていればだいたい合格できる。

そのうえで、1学期や1年程度のパスウェープログラムを義務づけ、その期間中に語学講習と、さらには、大学や大学院の基礎レベルの正規授業も履修しつつ、しっかりとサポートも受けながら、大学や大学院に順応していけるように指導していくのです。

大学院のパスウェーについては、GREやGMATは出願時には必要ないのも魅力。
パスウェーの期間中に、点数をクリアするべく勉強していきます。

さらには、パスウェーのプログラムによっては、例えば1年のプログラム中に履修した科目が、まるまる大学や大学院の卒業を満たす単位として、振り替えられるというところもあります。

ということは、1年間のパスウェーを終了した後は、そのまま学士の2年生、大学院の2年生にジャンプできる。つまりこのパスウェーの1年分が、追加ではなく、学生生活の一部として使うことができる。

お金も時間も節約。ダイレクトに入学した人と同じ時期に卒業が可能となる。

パスウェーの期間中は、正式には大学の学生とは言えませんが、同じ大学内で授業を受け、大学寮滞在も可能。

パスウェー終了時には晴れて、正規学生2年目に上がれますし、終了時の卒業証明書も、通常の、大学、大学院の卒業証明ですので、全く差はなし。

パスウェーを経由しての正規学部入りは、単位互換の都合上専攻できるのコースが限定されていますが、文系やMBA、理系でもコンピューターなど、一般的なものはだいたいこのようなパスウェーができます。

パスウェープログラムは、パートナーシップを組む大学の存在がないと、成り立たないわけですが、最近は超有名大学もこのパスウェープログラムと提携しています。

例えば、INTOというパスウェー運営プログラムは、フロリダのサウスフロリダ大学、オレゴン州立大学、コロラド州立大学、マーシャル大学と提携。

KAPLANは、あの難関大学。ボストンのノースイースタン大学と提携しています。

有名大学や大学院に進学したいけれど、テストスコアや、成績が少したりない。

あるいはダイレクトに出願すると競争が激しい。そういう場合に、あえてパスウェーから進学するのも方法です。

しかも大きな大学で、どうやって学生としてやっていけばよいのか。そういう不安も残りますが。パスウェーのスタッフがしっかりアドバイスしてくれると、
不安も解消です。

パスウェーから大学や大学院に進学するのが、有効な手段になる方もいます。

アメリカ大学院出願を恐れないで

今日は大学院なんて?と思っている方に。そんなことないんですよ、というお話。

先に結論を述べてしまえば、すでに学士をもっている方、つまり4年制大学を卒業されている方は、留学を志したら自然に大学院という道も考慮してほしい。

大学院、あるいはプロフェッショナルスクールは、高い関門ということではない。

むしろ、自然な流れであるということ。

アメリカでは、すでに学士を取得して、数年働いたなどという人々が、将来のステップアップをめざし、新しい領域を学ぼうとしたり、あるいは今までのフィールドをさらに深めるべく、大学院を目指します。

なぜ、大学院を目指すのか?

だってそれは、すでに学士をもっているから。

学士と修士との専攻に関連性がなくとも、アメリカの大学院は進学できます。

専攻によっては、Prerequisiteといって、学士レベルでとっておかなければならない、関連領域の科目がある場合があります。

でもこれだって、大学院に入学してから、最初の学期に履修すれば大丈夫なところもあります。

文系から理系の大学院へ進学する場合には、事前に履修しておく科目がこなしきれず、セカンドバチェラーといって、2個目の学士のほうが向いている場合もあります。

でも、文系から文系であれば、学士から修士にいくのには、学士さえ修了していることを証明できれば、問題なく出願できるところが多いのです。

例えば私の大学院の専攻は、マスコミュニケーション。でも日本の大学での専攻は、日本思想史。哲学を学びました。

これでも全く問題なし。学士を修了しており、学士の成績もGPA3.0以上であったので、出願資格はありました。

なお、それでもやっぱり、アメリカでは修士ではなく、学士で行こうという場合、これはセカンドバチェラー(2個目の学士)となりますが、アメリカの大学での専攻科目が、日本での専攻と全く同じ場合には、入学が認められない場合があります。

その理論は、もうすでにその専攻で学士を取得しているのに、なぜ同じ専攻でまた大学に入るのか?

納得ですよね?

その場合、学業の知識を深めるために、大学院へ進学してください、といわれます。 知識を深めるために、大学院なのです。

どうして大学院に進学するのかが理解できたところで、必要書類について。

この必要書類の難しさで、もしかしたら大学院を断念するかたもいらっしゃるかもしれませんが、計画をたてて進めば、攻略可能なのです。

学士にはない出願書類としては、GRE 、GMAT、あるいは LSATなどという試験のスコア。これは、大学院出願者で、その大学が課していれば誰もが提出しなければならないもの。留学生もです。

たしかにこの試験は難しい。英語にいたってはなお。

でも、一つ覚えていてほしいのが、アメリカ人ですら難しいと感じていること。日本人は数学で挽回という方法もあります。

さらには、大学や専攻によっては、GRE 、GMATを課さないところもある。

だからGRE 、GMATが必要だからという理由で、大学院を断念しないでください。

その他の必要書類としては、履歴書、パーソナルステートメント、推薦状が2通から3通。

さらにはもちろん、英語が第2外国語である日本人は、TOEFLのスコア。大学院については、TOEFLの点数は低くて80点です。

この壁が高いと思わず、頑張ってみましょう。

大学によっては、独自に語学プログラムを保持するところもあります。

語学のレベルを到達させることを条件に、合格を出してくれる大学もあります。その場合には、まずは語学講習から始めることも可能です。

最後に大学院を決定する際に特に気を付けていただきたいこと。

大学院は「必要に迫られて」進学するところです。だから当然、将来のゴールが最初にある。

将来のゴールに基づいて、ゴールの助けとなる学業(専攻)を決定する。

そのあとに、その専攻を学ぶのに最適な大学院を探すというふうに、ゴールから逆に戻って考えていくということです。 

大学院は夢を実現するための助け。

大学院は難しいと敬遠せず、まずは進みだしてみましょう。