語学留学:日本人のいないところはベストな選択か?

語学留学を考えている方から「今入さん、日本人のいないところ、少ないところを提案してください」

そうリクエストされることがあります。

もちろんエージェントして、そういうリクエストをされますと、皆さんにとっては「日本人がいないこと」「少ないこと」が重要なポイントですので、そういう学校をご提案します。

どういう視点に立つか:

基本的に:
ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコなど、日本人が多いエリアははずす。

ビーチエリアが希望なら、西海岸ではなく、東海岸。

日本人にとってはなじみが薄いが、アメリカ人にとっては人気のある観光都市。

このような場所を考慮します。

あるいは、日本人の全くいない大学内にキャンパスを持つ語学学校なんていうのも、田舎を希望される方にはご提案します。

そのような場所に満足される方も確かにおります。

観光地でない場所に、意義を持たれる方。良いと思います。

でも、それと同時に「ちょっと違った」と感じる方もいることは、否定しません。

今回お伝えしたいのは、いわゆる日本人が多いといわれるエリアは、それなりの理由があるということ。
大きな魅力があるのは確か。だから、日本人も必然的に増える。

一人歩きがしやすいNYやボストン、サンフランシスコは、見どころが多い。語学学校の数が多いから、1週間、2週間などの短期の場合にも対応できる。短期できている、観光プラス語学目的の方用に、頻繁にアクティビティーを企画している。こういうところは、結構重要だったりします。

数か月以上のスパンで留学して、勉強に集中できる環境で、ホームステイでのんびりとなどという環境を求めるのであれば、良い留学経験と実感してくださる方もおります。

でも、観光をして、学校のアクティビティーを満喫して、友人同士で動き回り、活動的に過ごしたいという方は、いわゆる日本人が多い都市の方が、もしかしたら向いているのかもしれない。

日本人が多いといわれる都市でも、学生の国籍がバラエティーのある学校。日本人以外の学生も多いところ。ナショナリティーミックスといいます。
あるいは、少人数性のところ。

こういう学校を選ぶと、日本人の数も気になりません。

あるいは、もしあなたの英語レベルが中級レベルであれば、具体的にはTOEIC600点台とか、英検準1級、2級でも良いかもしれません。

そういう方は、ビジネス英語や、上級レベルのコースが充実している学校を選ぶ。つまり中級以上のレベルの学生さんが多い、日本人は比較的少ない、という状況。自分自身も中級以上のレベルに配置されれば、クラスの中の日本人の割合はぐっと落ちるので、だいたいどの学校を選んでも問題ないとも言えます。

また、ヨーロッパの方に指示されている英語の試験の準備コース、ケンブリッジ英語コースを提供していることころ。つまりヨーロッパ人が多いことが想定。

こういう学校を選べば、日本人はいても他の学生も多いという学校を探せることになります。

日本人の割合にこだわる前に、何を留学でしたいのか?

留学の期間はどれぐらいなのか?
他の国の学生の割合は?

このあたりを考えることもお薦めします。

失敗しない学校選びのために。

高校卒業せずにコミカレ進学する

今日はこれまでもちょこちょこお話したことがある、コミカレで提供されている、高校終了プログラムについてまとめてお話したいと思います。

前回までは、高校留学についてお話してきましたが、今日は、高校ではないが、高校生が利用できるプログラムということになります。

高校終了プログラム。英語でいうと、High School Completion Program

Fast Trackと呼ぶところもあります。速いという意味のFASTを使っております。

ではどうしてFastなのか?

コミカレでのアソシエートディグリー(準学士)を取得している2年間で、高校終了認定も受けてしまうというもので、その州の高校終了資格と準学士が一気に取得できる。

だから速い。Fastであると。

日本で高校1年生を終了した方が、このコミカレの高校終了に入ったとします。

例えば1年間語学講習をフルタイムで受けたあとに、コミカレの正規プログラムに入ったとしても、計算上は、そのあと2年で準学士を取得して、4年制大学に編入して2年で大学を卒業できれば、日本のお友達より1年ぐらい早く、大学を卒業できるかも。

少し最初に時間がかかったとしても、結果的に日本のお友達と同じ時期に卒業することは、可能になってくるという訳です。

出願する資格としては:

  • 16歳以上であること。
  • 高校を終了していないこと。
  • 高校を始めていること。

留学生の場合には、自国で高校といわれる教育機関で、最低でも1年間の授業を履修していること。

つまり、日本の高校1年生は終了していること。今現在高校2年生ぐらいが理想的。

この高校終了プログラムについては、全米のほとんどの州のコミカレで提供しておりますが、留学生にも門戸を広げているのは、今はワシントン州。

シアトルエリアをはじめとして、ワシントン州で留学生を受け入れているコミカレであれば、多くが高校終了を留学生にも提供しております。

未成年の学生も多く入る、高校終了プログラムですから、そのような受け皿があるカレッジでないと難しい。

さらには出願の際に世界からの成績表の評価の必要もでてくる。

そうなると、すぐにすべてのコミカレが飛びつくのはやはり難しいという現状。

その点、ワシントン州のコミカレについては、独自に付属の語学プログラムをもっているところも多く、ホームステイプログラムも独自で運営しているところもある。積極的に留学生を受け入れている。

そのため、受け入れ先としては適しているのです。

また、ワシントン州のコミカレは、もちろんワシントン州内の大学との進学提携、さらにはカリフォルニア州の大学とも進学提携をしておりますし、コミカレの特性として、ここから全米の4年生大学どこにでも進学できることには変わりはないので、まずはワシントン州内からはじめてその後各地に、動くことは可能です。

最後に、この高校終了プログラムの注意点。

すべての人にお薦めするというものではない。
ということ。

高校終了プログラムに入ると、高校認定をいただくための勉強が追加されてきますので、学ぶ意欲のある、きっちり自分をもっている方。

コミカレは高校ではありませんので、クラブ活動とか、学生同志の高校らしいイベントは、ないです。

18歳未満の学生さんの場合には、18歳にいたるまでは滞在は必ずホームステイでと義務付けるコミカレが大半です。
やはり、未成年者が一人でアメリカにいらっしゃるわけですので、はじめは後見人のような立場の方がいて、ホームステイで守られた生活をすることを要求していることが多いです。

高校進学か、コミカレ進学か。
違いをきっちり理解し、学生の方の適性を見たうえで、ベストな選択をして欲しいと思います。

アメリカ高校留学その2:必要書類

今回もアメリカ高校留学について。

今日は、高校出願の必要書類をご説明します。まずその前に、アメリカの高校は何年間でしょう?

答えは4年。

大学に入学前までの教育年数は、12間に代わりはありませんが、日本が小学6年、中学3年、高校3年に対し、アメリカは小学5年、中学3年、
そして高校4年の、合計12年です。

そのため、もしアメリカの高校初年度から留学したい場合、日本の中学を卒業せず、2年生を終了した時点でアメリカの高校進学ということになります。

少しややこしい話ですが。

日本の学生さんの場合、多くはやはり、中学を卒業したあとに、アメリカの高校の2年目、10年生に編入するというのが多いです。

ということで、アメリカの高校の出願書類について。

1、アプリケーション。
大学出願との違いは、学生情報に加えて、保護者への質問や、保護者情報も詳細に記載する必要があります。

もちろんこれは未成年の学生の出願書類ですから、保護者も積極的にかかわるのは理解できます。

またキリスト教系の私立学校の場合、大学よりももっと明確に、宗教について、神様についてどう感ずるかという質問にも答えることが多いです。

アプリケーションの最後には、学生本人による、エッセイの課題もあります。

大学出願に比べると、しっかりとした文章というよりも、自分らしさが出る、正直なエッセイを求めていると私は思います。
学校によっては、手書きで、「自分の言葉で」書いてください。そういうリクエストをするところもあります。

2、中学や高校の成績表
英文で未開封の成績表(厳封)を送ります。

3、学校からの推薦状
さらに学校側の協力が必要になってくるのが高校で、学校側からの推薦状が通常必要。推薦状というよりも、学校側からの学生評価といったほうが正確でしょうか。日本の通信表についてくる、教師のコメント。そのような現場の声を、聞きたいということです。
通常は校長から1通、さらには、英語と数学の教師からも一通ずつ、必要な場合もあります。

これは英語での記載ですが、日本の学校は通常、学内の英語の先生が翻訳してくださいますので、時間に余裕をもってお願いしましょう。

4、英語力を示すテストスコア
大学出願でいえば、TOEFLやIELTSに当たるものです。高校の場合、「このテスト!」と決まったものが今のところまだないです。

というのは昔は、SLEPという中学・高校入学用のテストというのが、一般的でしたが、今はこのSLEPが廃止されてしまったからです。

これに代わり、TOEFLジュニアや、iTEP SLATEというテストを求める学校がありますが、SLEPに比べると、まだテスト会場が少なかったり、開催期日が限られていたりと、少々不便です。

私立高校と中心として、語学プログラムをもっている学校については、英語の試験はいらないというところもあります。

英語の試験があるないにかかわらず、授業は英語で受けることにはかわりませんので英語対策はしっかり行いましょう。

5、面接
多くの高校は、面接を行います。アメリカ国外に住む留学生には、スカイプでの面接が課されます。

時間自体は長くはありませんが、どうしてアメリカの高校に入学したいか、将来の夢などが聞かれます。面接対策もきっちりと、行いましょう。

以上が高校出願の必要書類、および要求されることですが、最後に、出願の注意点。

高校は、夏休みに入ってしまうと、出願担当のスタッフも、毎日は学校に来ない場合が多いので、秋学期の入学を希望する場合には、出願プロセスは夏休み前、5月中には完了させて、学校からの受け入れ書類や、ビザ申請に必要な、I-20も入手しておくことが賢明です。

6月に入ったら、あとは、自分の側で、ビザ申請の手続き、渡航手続きを残すのみにできることが、ベストです。

アメリカ高校留学のタイプ

今週から数回シリーズで、アメリカの高校留学についてご紹介します。

初回は、アメリカ高校留学のタイプについて。

実はこれまで高校留学といえば、アメリカは他の国よりも少し遅れている。そういう印象ありました。

例えばカナダは公立高校に留学生が入学できる利点。ニュージーランドやオーストラリアも留学生獲得に取り組んでいます。

でもここ数年アメリカも、高校留学に力をいれているのが見えてきました。
それではアメリカ高校留学のタイプをわかりやすく説明しましょう。

交換留学
これまでアメリカの高校留学といえば、交換留学です。
これは政府間の、交流プログラムの一つで、今、例えば日本の現役高校生が、1年間限定でアメリカの高校に在籍し、そのあとは日本の高校に戻るというタイプ。

アメリカ政府管轄のプログラムで、公立高校に入学=学費無料。ホームステイ=無料。かかる費用は、交換留学プログラムを運営する、アメリカの組織への参加料金のみ。

料金的に魅力的なのですが、滞在場所を選べない。田舎の場合も多いということ。また、申込みも最低でも1年前。このあたりが、難点。

公立高校学生ビザ(私費)留学
これに対し、公立高校への1年限定の私費留学(学生ビザ使用)が、可能になりました。
アメリカ政府が私費での学生も、交換留学と同じ1年限定であれば受け入れて良し。という方針に変わったためです。

ただ、すべての公立高校にいけるようになったということではないのですが、受け入れをする高校には、私費学生も入れます。期間は1年。

滞在はホームステイ会社などを探し、通常はホームステイ会社が、学校と提携してのパッケージプログラムを提供していたりします。

この場合ホームステイは有料です。ホームステイ代金と、未成年者をあずかるガーディアン(後見人)のサポートをつけるので、その分の料金をいれますと、1年間で費用としては200万円台から。利点としては、場所を選べる。

私立高校:ボーディングか通学型か
高校留学するならば、卒業までということになれば、学生ビザで私立高校への入学が方法となります。

私立の高校にも二つタイプがあり、私立の全寮制(ボーディングスクール)、私立の通学型の学校となります。

どちらも私立高校ですので、高校プログラムの質は皆良いです。

学費を払って私立の学校に入れる理由は、やはり教育の質。

環境的に大半の学生が大学進学するという状況。これに価値を置くわけです。

私立の場合には、多くが、Advanced Placement(AP)、International Baccalaureate (IB) など上級の学習プログラムが提供されている場合が多いのも、私立学校。APやIBは大学レベルと認定もされますので、(試験を受けたり、一定の成績を獲得していることが条件ですが)例えば大学に入学時に最初の1年の単位と振り替えられる、ということもあるわけです。

私立の学校の質の良さは理解していただけたとして、でもやはり問題は、費用ですよね。額面には幅があります。

ボーディングスクールは、寮の費用も含めてだいたい1年間で300万円から500万円ぐらいの幅。

通い型は、寮が無いわけですが、前述したようにホームステイ会社と提携していたり、あるいは高校側が地域に働きかけて、ホームステイを紹介する場合もあります。

いづれにしても有料です。学費とホームステイで、合計は平均して300万円ぐらいでしょうか。学費が安ければ合計料金はさがります。

学費についてはボーディングよりは低めである場合が多く、1年間100万円を切るところから、100万円台のところも探せます。

また通学型の場合には、都市型の高校も多いので、田舎はいやという場合には向いています。

都市であっても環境は良い場所を吟味しています。

もう一つの私立学校の利点は、ボーディングスクールで留学生をとるところはほとんどが、通い型でも半分以上は、語学講習を提供すること。
ここは公立高校にいくのとの違いです。

公立高校でも、交換留学を積極的に行っているところだと、ESLのサポートがありますが、でも独立した語学講習をもっているとなるとやはり私立にはおよびません。

ただ若い学生さんですから、語学の吸収も早いのは事実です。

1学期を頑張ればそのあとからは、聞き取りや話を問題なくできる学生さんも、多いかと思います。

予算と、学生の方の性格、環境を考えて、どのタイプの高校に進学するのがベストか、決定しましょう。

アメリカ留学パスウェープログラム

11月も目の前で、学士や大学院で2014年秋入学を目指している方は、今必死に出願作業に入っている方も多いでしょう。学士の締切は早期出願の場合11月1日ぐらいからはじまりますし、大学院の出願締め切りも12月1日ぐらいから。

いざ出願作業を始めてみると、ちょっとダイレクトに入るには成績が低いかもしれない。あるいは、大学院といざ決意してみても、GREやGMAT、TOEFLのスコアもちょっと足りないし。 そう思い始めた方いらっしゃいませんか?

パスウェープログラムというのをご存知でしょうか?
英語で書くと、Pathway 目的に達するまでの通過道。

懸け橋という意味になります。

語学学校によっては、進学用の英語講習というコースを、パスウェーと呼ぶところもありますが。

今回は、実際に大学や大学院に進学するための、有益な助けとなる具体的なプログラムとしての、パスウェーをご紹介します。

語学学校を運営する会社組織と、アメリカの大学が提携を組み、最終的に大学生、大学院生進学の道しるべとなるという役割。

出願時は、大学や大学院出願と同様に、TOEFLスコアや成績表の提出も必要です。

ただし、点数はダイレクトに入学するよりも低め。
成績もダイレクトに入るよりも低めで良いし、一定の成績さえクリアしていればだいたい合格できる。

そのうえで、1学期や1年程度のパスウェープログラムを義務づけ、その期間中に語学講習と、さらには、大学や大学院の基礎レベルの正規授業も履修しつつ、しっかりとサポートも受けながら、大学や大学院に順応していけるように指導していくのです。

大学院のパスウェーについては、GREやGMATは出願時には必要ないのも魅力。
パスウェーの期間中に、点数をクリアするべく勉強していきます。

さらには、パスウェーのプログラムによっては、例えば1年のプログラム中に履修した科目が、まるまる大学や大学院の卒業を満たす単位として、振り替えられるというところもあります。

ということは、1年間のパスウェーを終了した後は、そのまま学士の2年生、大学院の2年生にジャンプできる。つまりこのパスウェーの1年分が、追加ではなく、学生生活の一部として使うことができる。

お金も時間も節約。ダイレクトに入学した人と同じ時期に卒業が可能となる。

パスウェーの期間中は、正式には大学の学生とは言えませんが、同じ大学内で授業を受け、大学寮滞在も可能。

パスウェー終了時には晴れて、正規学生2年目に上がれますし、終了時の卒業証明書も、通常の、大学、大学院の卒業証明ですので、全く差はなし。

パスウェーを経由しての正規学部入りは、単位互換の都合上専攻できるのコースが限定されていますが、文系やMBA、理系でもコンピューターなど、一般的なものはだいたいこのようなパスウェーができます。

パスウェープログラムは、パートナーシップを組む大学の存在がないと、成り立たないわけですが、最近は超有名大学もこのパスウェープログラムと提携しています。

例えば、INTOというパスウェー運営プログラムは、フロリダのサウスフロリダ大学、オレゴン州立大学、コロラド州立大学、マーシャル大学と提携。

KAPLANは、あの難関大学。ボストンのノースイースタン大学と提携しています。

有名大学や大学院に進学したいけれど、テストスコアや、成績が少したりない。

あるいはダイレクトに出願すると競争が激しい。そういう場合に、あえてパスウェーから進学するのも方法です。

しかも大きな大学で、どうやって学生としてやっていけばよいのか。そういう不安も残りますが。パスウェーのスタッフがしっかりアドバイスしてくれると、
不安も解消です。

パスウェーから大学や大学院に進学するのが、有効な手段になる方もいます。

アメリカ大学院出願を恐れないで

今日は大学院なんて?と思っている方に。そんなことないんですよ、というお話。

先に結論を述べてしまえば、すでに学士をもっている方、つまり4年制大学を卒業されている方は、留学を志したら自然に大学院という道も考慮してほしい。

大学院、あるいはプロフェッショナルスクールは、高い関門ということではない。

むしろ、自然な流れであるということ。

アメリカでは、すでに学士を取得して、数年働いたなどという人々が、将来のステップアップをめざし、新しい領域を学ぼうとしたり、あるいは今までのフィールドをさらに深めるべく、大学院を目指します。

なぜ、大学院を目指すのか?

だってそれは、すでに学士をもっているから。

学士と修士との専攻に関連性がなくとも、アメリカの大学院は進学できます。

専攻によっては、Prerequisiteといって、学士レベルでとっておかなければならない、関連領域の科目がある場合があります。

でもこれだって、大学院に入学してから、最初の学期に履修すれば大丈夫なところもあります。

文系から理系の大学院へ進学する場合には、事前に履修しておく科目がこなしきれず、セカンドバチェラーといって、2個目の学士のほうが向いている場合もあります。

でも、文系から文系であれば、学士から修士にいくのには、学士さえ修了していることを証明できれば、問題なく出願できるところが多いのです。

例えば私の大学院の専攻は、マスコミュニケーション。でも日本の大学での専攻は、日本思想史。哲学を学びました。

これでも全く問題なし。学士を修了しており、学士の成績もGPA3.0以上であったので、出願資格はありました。

なお、それでもやっぱり、アメリカでは修士ではなく、学士で行こうという場合、これはセカンドバチェラー(2個目の学士)となりますが、アメリカの大学での専攻科目が、日本での専攻と全く同じ場合には、入学が認められない場合があります。

その理論は、もうすでにその専攻で学士を取得しているのに、なぜ同じ専攻でまた大学に入るのか?

納得ですよね?

その場合、学業の知識を深めるために、大学院へ進学してください、といわれます。 知識を深めるために、大学院なのです。

どうして大学院に進学するのかが理解できたところで、必要書類について。

この必要書類の難しさで、もしかしたら大学院を断念するかたもいらっしゃるかもしれませんが、計画をたてて進めば、攻略可能なのです。

学士にはない出願書類としては、GRE 、GMAT、あるいは LSATなどという試験のスコア。これは、大学院出願者で、その大学が課していれば誰もが提出しなければならないもの。留学生もです。

たしかにこの試験は難しい。英語にいたってはなお。

でも、一つ覚えていてほしいのが、アメリカ人ですら難しいと感じていること。日本人は数学で挽回という方法もあります。

さらには、大学や専攻によっては、GRE 、GMATを課さないところもある。

だからGRE 、GMATが必要だからという理由で、大学院を断念しないでください。

その他の必要書類としては、履歴書、パーソナルステートメント、推薦状が2通から3通。

さらにはもちろん、英語が第2外国語である日本人は、TOEFLのスコア。大学院については、TOEFLの点数は低くて80点です。

この壁が高いと思わず、頑張ってみましょう。

大学によっては、独自に語学プログラムを保持するところもあります。

語学のレベルを到達させることを条件に、合格を出してくれる大学もあります。その場合には、まずは語学講習から始めることも可能です。

最後に大学院を決定する際に特に気を付けていただきたいこと。

大学院は「必要に迫られて」進学するところです。だから当然、将来のゴールが最初にある。

将来のゴールに基づいて、ゴールの助けとなる学業(専攻)を決定する。

そのあとに、その専攻を学ぶのに最適な大学院を探すというふうに、ゴールから逆に戻って考えていくということです。 

大学院は夢を実現するための助け。

大学院は難しいと敬遠せず、まずは進みだしてみましょう。

スポーツ奨学金を得てアメリカ大学進学

今日はスポーツ奨学金を得て、アメリカ大学進学を希望する場合、スポーツ奨学金を得るという作業が加わるので、大学進学にいたるためのプロセスも、
やることが加わります。

まずはなんといっても、大学のコーチから声をかけられる。これが必要です。
大学に進学してから、トライアウトに挑戦する方法もたしかにあります。

でもそれだと、コーチから「来てください」つきましては奨学金を出します。そういう状況にはなりにくいのです。

だから、大学に出願前に、コーチから声をかけてもらい、そこに出願するという方法の方が強いわけです。

もちろん、コーチから声をかけてもらうためには、プロモーションをしないといけないわけですが、この話だけでも長くなるので、これはまたのちほどお話することにします。

さてめでたくコーチからコーチ声をかけられ、進学したい大学が決まったら、ここで終わりではなく、大学アスリートとしてスポーツをするために、大学スポーツ協会に選手登録をして合格する必要があります。

さらにはもちろん、進学先の大学からも合格を得ないといけません。

このどちらかが抜け落ちても、大学で競技することはできないのです。

大学スポーツ協会は、有名なところで、NCAA, National Collegiate Athletic Association
ここはディビジョン1からディビジョン3があり、1と2は奨学金を出して選手をひっぱってくることができます。

つまり、奨学金を狙うならば、ディビジョン2までです。NCAAには1200校余りの大学が参加する大きな規模です。

これに対し、NAIA, National Association of Intercollegiate Athleticsという組織もあります。
ここは300大学あまりが参加する規模が小さい組織ですが、ここも奨学金が出せます。

ということで、奨学金をもらって大学進学することが目的ならば、NCAAもNAIAも視野にいれると良いでしょう。

スポーツ選手としての登録に合格するためには、高校の成績やSATかACTの成績も提出します。

文武両道がモットーのアメリカ大学スポーツの特徴です。
SATやACTはアメリカの高校生が受ける実力試験。英語、数学などの科目があります。
留学生も受験しないといけません。

NCAAのディビジョン1の場合、高校の成績を基準に、傾斜方式でSATかACTの最低点が計算されます。

つまり、高校の成績が良ければ、試験のスコアはひくとも良いのです。
ちなみに、NCAAやNAIAに提出するスコアは、合計点数のみが問われ、各セクションのスコアは問われません。

留学生は例えば数学の点数で総合点数を上げることは可能です。

NCAAのディビジョン2の場合には、固定の最低点が設定されていて、この点数をクリアしないといけません。

これに加えて、もちろんですが、大学の出願をします。

このときには留学生はSATを免除されることはありますが、英語が母国語でない場合にはTOEFLのテストが必要ですので、結果、SATとTOEFLの二つのテストを受けるということになります。

SATの英語の部分の点数が高ければ、TOEFL免除という場合もありますが、日本人学生さんの場合には、それは難しいようです。

このようなプロセスを考えると、スポーツで大学進学をしたい方は、

今あなたが、中学3年生や高校1年生だったら、絶好のスタート時期。

今高校2年生だったら、若干厳しいが、もし高校の成績が良いのであれば、頑張ってみる価値あり。

今高校3年生で、来年3月卒業見込みという場合、正直かなり遅めのスタートです。

でも、もし大学進学の希望があるのであれば、4年制大学にはじめから進学するのではなく、コミカレ経由で、4年制大学に編入する道。

コミカレのリーグで実績をあげてから、4年制大学のコーチに声をかけられることを目指す。 という形もありでしょうし。

あるいは、高校を卒業後1年以内だったら、浪人もありかなとは思います。

このあたりもまた後ほどしっかり時間をとってお話できればと思っています。

スポーツで大学進学も、学校の成績が問われる。

ここをしっかりと心にとめて、勉強もスポーツも、頑張っていきましょう。

アメリカコミカレ進学その1

今日は最近質問が増えているアメリカのコミカレ留学についてご説明します。

コミカレに進学するのはどう思いますか?そう聞かれた場合、

実はいい、とか、わるい、とかいう一般論はありません。

人によってはコミカレがベストな選択の場合もあるし、人によってはコミカレをスキップしたほうが良い場合もあります。

一般的にコミカレは、アメリカの大学4年教育120単位のうち、はじめの60単位分の一般教養分の科目を履修できます。

コミカレの学業を終了しますと、中間ポイントとして、準学士(アソシエートディグリー)が授与されます。

コミカレには、職業訓練部分と4年制大学編入のアカデミック部門に大きく分かれます。

4年制大学編入を考えている人は、必ず、大学編入プログラムに入ることが重要です。

今現在すでに大学生である方も、日本で取得した単位と、これからコミカレで取得する単位を合わせて準学士を取得。

あるいは、準学士を取得前に、4年制大学に編入することも可能です。

ではどういう人がコミカレから始めても良いのか、向いているのか。

1、成績を向上させたい方。

高校や、大学の成績が思わしくなかったので、コミカレにまず入学して成績を上げ、4年制大学に編入したい方。

コミカレに入って成績を上げることで、有名大学へ編入することも夢でなくなる、そういうことも可能です。

2、今の大学からの互換される単位数が足りない方。

今すでに大学の単位を取得している方は、その単位が留学先の4年制大学に互換されます。

でも、一部大学では、トランスファー(編入)学生の場合、規定の単位数が大学に互換されない場合には、トランスファー学生として入学が許可されない場合があります。

典型的なのはカリフォルニアの州立大学。

カリフォルニア大学やカリフォルニア州立大学はすべてジュニアスタンディングと言い、60単位以上、その大学に互換されない場合には入学ができません。そのため、互換される単位数を増やすために、コミカレに入学するというのが方法としてあります。

3、高校終了プログラム

今現在高校生で、まだ卒業していない方が対象。アメリカの高校に転校するのではなく、コミカレに入学して、準学士に必要な授業を履修しつつ、高校修了認定も同時に受けるというもの。

一石二鳥のプログラムとも言えます。この高校終了プログラムを留学生にも開放しているのは、ワシントン州のコミカレです。

4、2+2システムを利用したい方

最近は4年制大学とコミカレがパートナーを組み、特定の大学と特定のコミカレを2年ずつ在籍して、節約しながら卒業できというプログラムを提供しています。今の時点で、行きたい大学があって、しかも、その大学がパートナーを組んでいるコミカレがあるのであれば、まずはそのコミカレに在籍して授業履修。 確実に必要な単位を履修した上で、準学士取得後には、出願プロセスを再度しないで、そのまま希望の4年制大学にいけるという、2プラス2のプログラムを利用することも可能です。

では、コミカレに行かなくとも良いかも、そういう場合はどんな状況か:

1、有名私立リベラルアーツカレッジや、

2、アイビーリーグ

有名で競争率が高いこれらの大学は、高校を卒業してすぐに入学するフレッシュマン入学が大半です。編入生をとるのは、欠員補充程度ですので、トランスファーの方が、競争率が高くなります。

3、すでに大学で60単位以上取得された方。

単位互換と関係があります。すでに大学3年生とか4年生になってしまっている方などは、留学先の大学に互換される単位も多いことが想像できます。

一定の単位がこの時点で互換されることが分かっている場合、あえてコミカレに行く必要はないと思います。

これも一般論ではなくって、例えば大学の成績をもう少しあげたい場合には、それでもコミカレを経由するほうが良い場合もありますが。

4、すでに学士をもっている方。

すでに4年制大学を卒業されている方にとって、はじめにコミカレに行く必要は、ない場合のほうが多いのです。

すでに学士を持っている方は、セカンドバチェラーといって、2個目の学士を取るべく4年制大学に出願したり、あるいは、学士の上の修士、マスターを狙うことも考えてみてください。

ということで、コミカレから進学するか否かは、それぞれの学生さんの状況によってことなる。

だから、自分にとって良いのかどうか、考えていきましょう。

最後にお知らせです。

ワシントン州のスポケイン市に所在する、Community Colleges of Spokane スポケインコミュニティーカレッジシステムの職員の方が、東京と大阪を10月に訪問します。

Community Colleges of Spokaneスタッフ来日日程

10月15日から18日:東京

10月21日から23日:大阪

1対1での面接ですので、都合のよい時間を担当者の方と相談して決めていただく形です。

コミカレから進学することの意義について聞いてみるのも良いと思います。

Community College of Spokane自体は、自然豊かな美しい場所にあります。スタッフのサポートもとても良いコミカレだと思います。学校独自にホームステイプログラムもあり、2014年秋からは高校終了プログラムも留学生に提供されます。

興味のある方は、USカレッジコネクションまでお問い合わせください。

お問い合わせは: mail@usccinfo.com

この秋留学の現地視察しましょう

アメリカの学生や保護者達が、大学出願を前に必ずやることがあります。それは、現地訪問。

学校用語だとキャンパスツアーと言います。海外にいる日本の皆さんも、私は機会があればぜひともやっていただきたいと思うのです。たしかに、その分の出費はあります。でも、現地訪問にお金をかけ、自分の進学したい学校がベストな選択なのかどうか見極めることは、将来的な節約につながると私は信じます。

実際に渡米して学業をはじめてから、「ここは違う」と思ってしまったら。

その時はお金を無駄にするどころか、時間すら無駄になってしまうのだから。

現地訪問にはいくつか種類があります。

キャンパスツアー:大学関係は学期中はほぼ毎日行います。ツアーは時間は決まっているでしょうが、平日であればほぼ毎日開催されているはず。飛び込みでも参加できることが多いので一番気軽に参加できます。せっかくなので、出願課のアドミッションカウンセラーや、在校生がガイド役でキャンパスを回るツアーに参加しましょう。

オープンハウス:大学主催のイベントに参加するのであれば、オープンハウス。1学期に1回は行われる学校開放「オープンハウス」です。このレベルになると学長さんがでてきたり、学部の教授と話ができたりします。予約が必要になるでしょう。希望大学のオープンハウスの日にちを事前に調べたうえで、航空券を予約する必要がでてきます。

ホームカミング:大学の雰囲気を、お祭りの中で楽しみたいというのであれば、この時期ホームカミングもお薦め。日本でいうところの大学祭にあたりますが、卒業生や大学関係者たちを巻き込んだ、学びやに戻って祝いあう、ホーム・カミングという意味があります。スポーツが強い大学ですと期間中の土曜日にはアメリカンフットボール(アメリカ人はフットボールと言います)の試合が行われ、ホームゲームとして盛り上がります。アメリカの大学進学の醍醐味はスポーツ観戦にもありという方は、ホームカミング期間を調べ、さらにフットボールのチケットも購入した上で訪問してはどうでしょうか?こちらがたしかに一番楽しめるタイプと言えます。

最後に、スポーツアカデミーに入学することをお考えの方は私は、現地視察は必須だとすら言い切りたいです。現場で実際に施設を見て、コーチと会い、中学や高校にも進学予定の方はその授業風景も見たりしたあとで、入学するアカデミーを決めるのが最良の決断方法であると信じます。ほとんどのアカデミーは海外からわざわざ訪問してくれる学生たちには、1日体験をさせてくれたり、関係者とのミーティングはもちろん組んでくれます。

10月から11月は航空券の値段も1年の中で比較的リーズナブルな時期ですから、時間があえばぜひとも現地視察を実行してください。

予約の仕方がわからない、スケジュールの見方がわからない、どのようなことを話せばよいのかなど、疑問が生じたらまずはご相談ください。

コミカレのカウンセラーに質問しよう!

2014年秋学期に向けての出願準備が本格的にスタートしています。
カレッジや大学の職員たちも本格的に来年度の学生勧誘活動をスタートさせています。

そんな中で、ワシントン州にあるコミュニティーカレッジ・オブ・スポケインのスタッフが東京と大阪を訪問し、日本の学生の方をお話をする機会を設けたいというリクエストをいただきました。

  • 10月15日から18日:東京
  • 10月21日から23日まで:大阪

上記の期間に東京か大阪に出向くことができる方は、カレッジスタッフを直接対話ができるこの機会をお見逃しなく。

コミュニティーカレッジオブスポケインは、ワシントン州スポケイン市にある二つのコミュニティーカレッジを総称するものです。つまり一つの出願書類で、スポケインコミュニティーカレッジか、スポケインフォールズコミュニティーカレッジかのどちらかに入学をすることが可能で、双方のカレッジ内での授業履修も可能です。

良質の語学講習プログラムを独自に持っており、出願時にTOEFLなど英語試験のスコアを提出する必要はありません。英語力が低めの方はまずは語学講習から始めることができ、プログラム終了後にはどちらのカレッジに進学するかの選択をします。

また2014年秋学期からは、高校終了プログラムを留学生にも開放することになりました。これは、16歳以上で、高校を未修了の学生の方が、コミュニティーカレッジの授業履修をしながら高校修了認定とカレッジの準学士を同時に取得することができるというプログラムです。

すでに16歳以上で、高校を1年以上在籍しているのであれば、コミュニティーカレッジの高校修了プログラムで一気にアソシエートディグリーまでいく方法も選択肢としてあります。短期で高校認定と準学士を取得できる利点があります。

また成績優秀な学生には、アメリカンオナーズプログラムにを提供。2年間成績優秀(オナー)でカレッジを卒業した学生たちが、全米トップレベルの4年制大学進学への機会を与えるというプログラムです。これまでのカレッジ卒業生たちも、スタンフォード、イエール、UCLA、ワシントン大学、シカゴ大学など有名校への編入を成功させました。

スポケインは、独自にホームステイプログラムももっていますので、学校スタッフがホストファミリーを直接探してくれます。またスタッフのサポートもアットホームです。 また、二つあるカレッジの通学圏内に学生レジデンスもありますので、寮生活を希望する方にも対応できます。

スポケイン市はワシントン州の中でもさらに緑豊かで、日本人も親近感を覚える場所かもしれません。

コミュニティーカレッジに進学する利点、どのようにコミカレから4年制大学に編入していくのが良いのか、など、私も頻繁にコミカレ進学についてのご質問をお受けします。皆さんがもしこのようなコミカレ進学に関して疑問をお持ちならば、直接コミカレで学生を勧誘しているスタッフに聞いてみるのはどうでしょうか?

面接は一対一で行い、皆さんの都合の良い時間をスタッフの方と調整していただきます。英語で話すのが緊張するといわず、これも良い練習だと思って臨んでください。また保護者の方のリクエストも大歓迎です。

コミュニティーカレッジオブスポケインの学生勧誘スタッフの方と会って質問をしてみたいという方は、まずはUSカレッジコネクションにご連絡ください。

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