留学生がアメリカに落としたお金はいくら?

毎年11月にはInternational Education Week、国際教育週間が繰り広げられるアメリカです。今年は11月17日から21日までの1週間。

アメリカの多くの大学では、このインターナショナルウィークに、大学にいる留学生たちが国際交流パーティーを主催したり、アメリカ人学生の他国へのスタディーアブロードを推奨する留学フェアが行われたりします。

各国の旗が大学内に掲げられたりと、華やかな一週間でもあります。

さて毎年この国際教育週間に合わせて公開されるリポート、言ってみれば数字でみる国際化、「オープンドアリポート」の2014年版が発表されました。
とても興味深い数字がありますので、ご紹介します。

まず、2013-2014にアメリカにいた留学生の数:886052人。
前年度のリポートに比べると8%の増加です。

しかも、興味深いことに、留学生が7人入学するごとにアメリカでの仕事が3つ増えるという相乗作用を起こしている。
つまり、留学生やその家族がアメリカにやってくることで、彼らが消費するもの、食べるもの、必用になってくるプロジェクトなどが、仕事として生まれる。さらには国際的なネットワークも生み出されるということ。 

合計で34万ものアメリカの仕事が生み出されたというのです。

素晴らしい。

さらに見ていきましょう。
学費や生活費、もろもろの留学生たちがアメリカに落としていった金額の合計は、いくらだと思いますか?

$26,792,000,000
別の書きかたでは、$26.8 billion。 ビリオンの世界です。

これだけ巨額の大金が留学生によってアメリカにもたらされているというわけです。
アメリカ経済に大きく貢献しているといっても良いでしょう。

留学生を多く受け入れている州、トツプ3は変わらず:
1位:カリフォルニア
2位:ニューヨーク
3位:テキサス

という結果になりました。

留学生の出身国のトップ3はここも例年と同じ顔触れで、中国、インド、韓国。
中国がやはり数を毎年延ばしてきているのは元気な証拠。韓国は若干数を減らしているようですが。 それでもこの3つの国からの留学生がアメリカでほぼ半分を占めるということです。

さて日本はどこか? 7位です。
韓国のあと、サウジアラビア、カナダ、台湾に続いての7番目。

このところ、日本人留学生の数が数パーセントずつ減少していたのですが、それが今回は1パーセント程度の減少に抑えられ、しかも7位にとどまっているというのは、朗報と見ます。

今後日本政府の留学支援プログラムも本格化していけば、次回はもう少し順位をあげるか、日本人学生の数が増えることも期待されます。

もう一つの、アメリカ人学生の留学の数字についても触れておきます。

今のところ、アメリカ人学生の留学場所として一番人気はイギリス。イタリア、スペイン、フランスなどと続いていくわけですが、日本は10位に入っております。前年度よりもおよそ500人増えて、5758人が日本に留学したとのこと。

日本に留学する学生たちがさらに増えていくことも期待したいですね。

国際教育週間の今、改めて若者よ世界に出よ!

そう大きく叫びたいところです。